水溶性RNA
2008年 11月 02日
今日テレビをみていて非常に気になるCMがありました。健康食品のCMで核酸のサプリメントかなんかだったと思うけど、そのうたい文句が、
水溶性RNA。
RNAは難溶性だとかなんとかいろいろいっていました。詳しくは覚えていないけどこの言葉だけで十分衝撃的(笑劇的?)でした。
自分は核酸は扱ったことがないけど、RNAを扱う実験を水以外でやるなんて聞いたことがありません。もちろん化学合成しようとしたら保護基をかけたりして有機溶媒に溶けるようにするでしょうが、普通水に溶けているはずですが。そもそも細胞内で働くのに水に溶けなくてどうするんですか。
CMはあまりのショックに内容は詳しく覚えていないのでこの系統の情報をググッてみたら、あるはあるは怪しいサイトが沢山ヒットします。あまり名指しで批判すると営業妨害とか言われるかもしれないけどここにいろいろと詳しい説明が書いてあります。Google検索で上位に出てくるほど堂々と公開しているのですから、批判されるのも覚悟の上でしょう(このブログもそうですが)。
まあ、はっきり言って意味不明です。そもそもRNAだろうがDNAだろうが生命活動には必須のもので全ての生物、細胞が自ら作り出していますし、普通食品は動物性だろうが植物性だろうが生き物ですから核酸を必ず含んでいます。わざわざサプリでとる意味がわかりません。
体内で合成される核酸は全ての細胞で合成されるはずでガンだろうと変わりないはずです。全ての段落が意味不明で、自己矛盾している気がしますが摂取した栄養がガンの栄養になるのは正しいかな。このサプリもガンを育てるのに有効かもしれません。
低分子だと吸収しやすいので高分子だと吸収しにくくなります。蓄積されるのと高分子の関連性が不明です。というか核酸もタンパク質と同じで消化される過程でバラバラになるはず(特にRNAは簡単に分解される)なので高分子である意味がありません。でもRNAiだと食べさせても効くことがあるので全部が全部じゃないでしょうが、まあ食品として考える分には関係ないでしょう。
他のサイト、サプリの説明を見ても似たり寄ったりの似非科学がこれでもかというぐらいに書かれています。あまりにもショックだったのでわざわざ引用して書いてしまいました。しかし、これは蒟蒻畑を攻撃する野田聖子消費者行政担当相のように特定の企業だけを批判しているのではありません。巷に蔓延する似非科学を化学者の端くれとしてゆるせんということです。
身近なところで母親がコラーゲンを食べて関節痛がよくなったといっていますが、食べたコラーゲンが体の中でまたコラーゲンになるわけでもないし、必須アミノ酸が足りないからタンパク質の原料としてはあまりよくないし、そもそも大量に体内で作られているコラーゲンがちょっと食べたぐらいで気になるところで積極的に作られるわけがないです。単にプラセボ効果だと思います。
こういう健康食品にお金をつぎ込む人は比較的お金を持っている中年以降の人が多いような気がしますが、宗教なんかと同じような気がします。お金が余っているからなのかなというのはこのブログを読んで感じました。自分の場合、実家通いじゃないと全く儲かりませんがね。日々の食費も節約しているので日本に帰ってきてからは栄養が偏り気味なので、マルチビタミンのサプリはとっています。これは補助なので大きな健康効果は期待していません。値段も手ごろだからいいでしょう。でもビールはやっぱりヨーロッパのじゃないとダメなのでネット通販でいろいろ買ってます。これは親と一緒に飲んでいるので家賃ということでいいでしょう。話がそれてきましたが、これからも似非科学は斬るという方針で書いていくこともあるかも知れません
水溶性RNA。
RNAは難溶性だとかなんとかいろいろいっていました。詳しくは覚えていないけどこの言葉だけで十分衝撃的(笑劇的?)でした。
自分は核酸は扱ったことがないけど、RNAを扱う実験を水以外でやるなんて聞いたことがありません。もちろん化学合成しようとしたら保護基をかけたりして有機溶媒に溶けるようにするでしょうが、普通水に溶けているはずですが。そもそも細胞内で働くのに水に溶けなくてどうするんですか。
CMはあまりのショックに内容は詳しく覚えていないのでこの系統の情報をググッてみたら、あるはあるは怪しいサイトが沢山ヒットします。あまり名指しで批判すると営業妨害とか言われるかもしれないけどここにいろいろと詳しい説明が書いてあります。Google検索で上位に出てくるほど堂々と公開しているのですから、批判されるのも覚悟の上でしょう(このブログもそうですが)。
まあ、はっきり言って意味不明です。そもそもRNAだろうがDNAだろうが生命活動には必須のもので全ての生物、細胞が自ら作り出していますし、普通食品は動物性だろうが植物性だろうが生き物ですから核酸を必ず含んでいます。わざわざサプリでとる意味がわかりません。
体内で合成される核酸(デノボ合成)は不完全で未熟な核酸なので体内でつくられる異常細胞もこの核酸を利用することができます。そのためこれら異常細胞が利用できない成分として精製された核酸(サルベージ合成)を必要量補給することが大切です。
また、きわめて肝機能がよく核酸合成(デノボ合成)の活発な方を除けば、高価な健康食品から摂取した栄養もガンなどの異常細胞や病気細胞の栄養にもなってしまいます。
新しい細胞が元と同じ細胞になるためには、自分のDNAが正しく複製されなければな りません。そして正しく複製されるためには、細胞に充分な「栄養素としてのDNA」が 必要です。
体内で合成される核酸は全ての細胞で合成されるはずでガンだろうと変わりないはずです。全ての段落が意味不明で、自己矛盾している気がしますが摂取した栄養がガンの栄養になるのは正しいかな。このサプリもガンを育てるのに有効かもしれません。
低分子のものは吸収しやすいのですが、核酸の場合は、体内(肝臓)に蓄積されて働く必要があるため 高分子である必要があります。
低分子の場合は、消化の過程で更に分解されてしまい、サルベージ合成に使われにくいことが判っています。
低分子だと吸収しやすいので高分子だと吸収しにくくなります。蓄積されるのと高分子の関連性が不明です。というか核酸もタンパク質と同じで消化される過程でバラバラになるはず(特にRNAは簡単に分解される)なので高分子である意味がありません。でもRNAiだと食べさせても効くことがあるので全部が全部じゃないでしょうが、まあ食品として考える分には関係ないでしょう。
他のサイト、サプリの説明を見ても似たり寄ったりの似非科学がこれでもかというぐらいに書かれています。あまりにもショックだったのでわざわざ引用して書いてしまいました。しかし、これは蒟蒻畑を攻撃する野田聖子消費者行政担当相のように特定の企業だけを批判しているのではありません。巷に蔓延する似非科学を化学者の端くれとしてゆるせんということです。
身近なところで母親がコラーゲンを食べて関節痛がよくなったといっていますが、食べたコラーゲンが体の中でまたコラーゲンになるわけでもないし、必須アミノ酸が足りないからタンパク質の原料としてはあまりよくないし、そもそも大量に体内で作られているコラーゲンがちょっと食べたぐらいで気になるところで積極的に作られるわけがないです。単にプラセボ効果だと思います。
こういう健康食品にお金をつぎ込む人は比較的お金を持っている中年以降の人が多いような気がしますが、宗教なんかと同じような気がします。お金が余っているからなのかなというのはこのブログを読んで感じました。自分の場合、実家通いじゃないと全く儲かりませんがね。日々の食費も節約しているので日本に帰ってきてからは栄養が偏り気味なので、マルチビタミンのサプリはとっています。これは補助なので大きな健康効果は期待していません。値段も手ごろだからいいでしょう。でもビールはやっぱりヨーロッパのじゃないとダメなのでネット通販でいろいろ買ってます。これは親と一緒に飲んでいるので家賃ということでいいでしょう。話がそれてきましたが、これからも似非科学は斬るという方針で書いていくこともあるかも知れません
by Y-Iijima_PhD
| 2008-11-02 00:08
| 日本を考える