デンマークでポスドク、大学発ベンチャーで研究員をした後、ひょんなことから大学の助教となった一博士号取得者が日々感じたこと、たまにサイエンス(主に化学)についてつづります。


by Y-Iijima_PhD
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カテゴリ:世界のニュース( 23 )

ロッシュ大リストラへ

何ヶ月か前に化学系のブログでロッシュもそろそろリストラを断行するのではないかという記事があったように思いますが、ついに実行に移すようです。

スイスのロシュがコスト節減策、4800人削減へ



この記事では全世界で4800人を削減すると書いてありますから結構な数です。本社のホームページを見るとさらに詳しく、内訳も書かれています

これによると削減対象の大多数はセールス、マーケティング分野のようです。しかし、R&D部門でも600人が影響を受けるとのことです。数としてもアメリカが大多数で、ヨーロッパ全土でも結構な数が影響を受け、それ以外の地域では680人とのことです。となると気になるのが日本のロッシュ傘下の中外製薬がどうなるかということです。アメリカ、ヨーロッパを除いた全世界で680人ということですが、それ以外で大きな支店、子会社となるとそんなに無いと思うので影響を受ける可能性は十分あるんじゃないかと思えます。最近はファイザー、メルクと外資系製薬会社がどんどんと日本から研究拠点を撤退させていますからロッシュもその流れに乗らないとはいえないと思います。

もし中外もということになったら日本の製薬業界はさらに大きな影響が出そうです。特に学生を見ている立場からすればまた就職が厳しくなるのかという思いがあります。今年の就活は研究室ではまだ始まったとはいえない状況ですが、厳しそうな感じがします。万有の時もそうでしたが、研究所が閉鎖となれば他の企業が人員を吸収することになるので新規採用は抑えられます。となると製薬会社はますます狭き門となります。アメリカや自分のいたデンマークを始め、他の国では小さなバイオベンチャーなども沢山あり、とりあえずその業界に入って転職をしていくというのが一般的ですが、日本だと初期投資がかなりかかることもあるし、サポートするベンチャーキャピタルも十分とはいえないので業界に入るにはどうしても大手に入るしかないという感じがします。そうなると業界に新規参入してくる人材は少ないので長期的には衰退していきかねないような気もします。まあそもそもたいていの人が寄らば大樹の陰でリスクをとろうとしないからというのもあると思いますが。

いまさらそういうことをよしとしてきた教育を受けてきた学生に言うのは酷なような気もしますが、世の中の人は自分の当時のことを棚にあげてなんだかんだいうのでそこは負けないように主張していかないといけないですね。自戒もこめて。自分としてはもっと世の中の流動性が高くなって、一箇所でダメだったとしても次で挽回が可能なシステムになってほしいと思います。捨てる神あれば拾う神ありです。まあ自分は世の中が変わるのを待つよりも、手っ取り早く流動的な社会に自分から行ってしまいたいと思っていますし、他の人も悩むなら行ってみればいいと思っていますが。
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by Y-Iijima_PhD | 2010-11-17 22:52 | 世界のニュース

豚インフルエンザ

世界中で豚インフルエンザの感染が広がっています。いままで新型インフルエンザといえば鳥インフルエンザとばかりいわれていましたが、鳥インフルエンザから新型インフルエンザが生まれるメカニズムを考えれば、豚インフルエンザも同様に危険なものであることに違いはありません。そもそも豚の体内で人と鳥のインフルエンザが交じり合って人にも感染する鳥インフルエンザになると考えられていますから、豚のインフルエンザが人に感染する可能性のほうが高いような気もします。ただ鳥は自らキャリアとして動き回りますが、豚の場合は基本的に家畜ですし、食肉からの感染は考えにくいので封じ込めもしやすいと考えられていたのかもしれません。

しかし、すでに人から人へ感染することが確実と見られていますから、もうもとが豚だろうが鳥だろうが関係なく人類に対する新たな感染症の発生と見るべきでしょう。すでにメキシコにとどまらずアメリカ、ヨーロッパにも広がり、アジアにも感染の疑いがあることから日本へ上陸することも時間の問題と考えられます。これからゴールデンウィークで世界中へ旅行する人が大勢いますが、メキシコ以外でも感染する可能性は出てきているので水際で食い止めるのはかなり難しいのではないかと思います。金融危機のときのように対岸の火事と見ていると、非常に痛い目を見るような気がします。グローバル化した社会では人、モノ、カネのみならず感染症も瞬く間に世界を駆け巡ります。

まだ感染力や致死率はわかっていませんが、人に感染していく間にも変異して毒性を高めていく可能性もあると思います。そうなるとパンデミックも起こる可能性は十分にあります。自分は今までインフルエンザにかかったことはないですが(少なくとも自覚はない)、とくに有名なパンデミックであるスペインかぜの場合青年層の死者が多かったということで気をつけなければいけません。とりあえず外から帰ったら手洗いはしっかりして、明日にでもマスクを買います。

個人的にも明後日から仕事が変わり、来週には引越しもする予定でいろいろとごたごたしている時期だけに感染の拡大は憂慮すべき事態です。とりあえず引っ越したらすぐに食糧の備蓄でもしたほうがいいのかも。しかし、現在の経済状況でパンデミックでも起こったら経済への打撃は相当なものでしょう。不幸は続けてやってくるもののようです。でもさらに急激な落ち込みがあれば、日本人もさすがにもうこのままではまずいと皆が認識して立て直して行くかもしれないという一縷の希望はあるかもしれません。ただ本当に大量の死者が出て、しかもそれが人口のバランスをさらに崩すようだともう終わりかもしれないですが。そうならないように祈りつつ、最大限の防御をして備えながら、情報を集めていこうと思います。
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by Y-Iijima_PhD | 2009-04-29 23:08 | 世界のニュース

犯人の名は

BBCのサイトで見つけた笑えるニュースから。

アイルランドで何度も交通違反を繰り返し、切符を切られながら毎回違う住所を示して逃れていた犯人が捕まったそうです。その名はMr Prawo Jazdy。しかし、その実体は人間ですらなかったのです。



実はPrawo Jazdyというのはポーランド語で運転免許証。免許証の一番上にかかれている部分をアイルランドの警官は名前だと思ってずっと追いかけていたようです。これもEU内ではどこの国の免許証でも自由に運転できるからこそ起きる事件です。

違反切符の名前が間違えてつけられているから払わなくてもばれないということだったのでしょうか。日本だったら律儀に払う人も結構良そうな気がします。それに日本だと公式文書などは日本語以外ではほとんど受け付けてないのでこういう問題は少なそうです。ただこれはデンマークに住民票を示す必要があったときに英語のものも発行できないので少々面倒なこともありました。

日本だと外国語の書かれたTシャツでたまに変なことが書かれているのが見受けられます。意味もわからずに着ていると外国人がいる前では変に思われます。でも外国に行けば今度は漢字のタトゥーをした人も結構見かけます。中にはちょっと恥ずかしいものも、直江兼続ばりにどうどうと掲げている人もいたりします。まあ要はどっちもどっち。お互いに意味など大して知らず、デザインで選んでいるのが大半なんだと思います。

人も文化も自由に移動できるようになった現代、あまり細かいことでカリカリせずに、小さなことからでお互いの国の文化に興味を持って交流していくほうが面白いです。
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by Y-Iijima_PhD | 2009-02-22 19:31 | 世界のニュース

PfizerのM&A

下宿を始めて1週間ほどたちました。今まで2時間かかった通勤が30分になり、電車もかなりすいているので体力的にも精神的にもだいぶ楽になりました。まあ仕事のほうは今までどおりで近くなったからといって無理はせず、その空いた時間で論文書きなど自由に使ったり、睡眠時間を長くしたりしています。

最近のニュースで気になったのは世界最大の製薬会社Pfizerが業界9位のWyethを買収するというもの。買収に次ぐ買収で巨大になっていったPfizerがさらに大きくなるようです。しかし、主力薬の特許切れが間近で、売り上げの減少が見込まれることから1万9千人ものレイオフもするとのこと。もはや規模が大きすぎてわかりません。

特許切れに関しては日本の多くの製薬会社も頭を痛めているところだと思うので、国内でもまた再編があったりするのでしょうか。今年度赤字になっている企業もあるし。景気の影響を受けにくい製薬業界ですが、そもそも新薬が出ない、売り上げが上がらないという状況で苦しいのは同じようです。

最近、薬を作るのは本当に大変だということが身をもって感じています。先週、酵素の阻害活性試験に出したサンプルなんて、全部マイナスの値が出たし。阻害どころか活性化しているのか?まあ、素人が豆鉄砲で狙っているようなものなのでそんな簡単にあたりが出るわけもないですが、1ヶ月ほどの努力が無に帰すわけでへこみます。そんな中でさらに生産性の低い会議なんかが入ったりするのでやる気もそがれるわけです。それでも、今のところにいる間に何か一つぐらい面白い結果が出せたらなと思いながら今週も実験の日々です。
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by Y-Iijima_PhD | 2009-01-27 22:25 | 世界のニュース

アメリカ大統領選

アメリカの大統領選が始まりました。明日の昼ごろにでも大勢は判明するようです。他の国のことではあるけれども、金融危機の発端の地であるけれども、世界の超大国であることにはかわらないし、アメリカがくしゃみをすれば日本が風邪を引くと揶揄される日米関係ですからこの結果如何で日米の関係にも大きな影響が出るでしょうし、経済的な影響も大きいはずです。このまま対米べったりの政策を維持していくのか。向こうはもう突き放そうとしているようにも見えますから日本にこそチェンジが必要なのではないかと思っています。

日本の政治は相変わらずの茶番劇が繰り返されていますが、アメリカがもう本当に面倒を見ないといってきたら本気で自律への道を模索していかなければならないのではないでしょうか。というかむしろそうしてほしいというのが個人的な考えです。更迭された田母神俊雄前航空幕僚長の言ったこと(書いたこと)も真意はそういうことではないかと思います。歴史的事実に関しては賛同できないことも多いけど。

ということで自分はやっぱりちょっと右よりかなと思いつつも、雇用の流動性、職務給を望む(というか最初がそういうところだった)という左の要素も持っているように思いますが、実際どうなんだろうということで政治的、経済的立ち位置を調べる日本版ポリティカルコンパスをやってみました。

結果はこんな感じ。

b0121425_016377.jpg


政治的にはやや右で、経済的にはちょっとだけ左とその通りの結果が出ました。まあ真ん中に近いから結構バランスが取れているんじゃないかと思います。ただ保守とは言っても自分は既存のレールに乗っかること、みんなと同じというのがあまり好きじゃないので何でも守るという気はしません。それに今のシステムは時代の流れについて来れてないと思うので保守すべきものではないと思います。保守すべきは国益、人材以外に資源のない国の進むべき掛け声だけでない科学技術立国。その為にはむしろ既存のシステムを破壊するところから進めないといけないのではないかと思っています。
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by Y-Iijima_PhD | 2008-11-05 00:25 | 世界のニュース

Sterlingの倒産

Sterlingというのはデンマークのコペンハーゲン空港をハブ空港とする格安航空会社でした。それが昨日付けで倒産したというニュースを目にしました。もともとはデンマークの会社でしたが、アイスランドの会社に買収され、今回の金融危機で資金繰りが悪化したようです。

Sterlingといえばサービス悪い、しょっちゅう遅れるとあまり評判はよくなかったのですが、やはり安いのは魅力でした(といってもたまにSASのほうが安いときもある)。実際にはあまりSterlingが運行している路線は利用しなかったので乗った回数は数回で、幸い遅れたこともなかった(一緒に行く予定の人が乗り遅れたことはあった)のでそれほど悪い印象は持っていません。最後に使ったのは7月のPoland旅行のときでこのときも問題ありませんでした。

もう利用できる状況にないのであまり関係ないのですが、やはりデンマークがらみのこととなると注目してしまいます。そろそろユーロを導入するのかとか。今思えば日本に帰るタイミングとしてはかなりよかったのかもしれないと思います。寒くて暗い冬を経験しなくていいということだけでなく。まあでも日本は直接的な金融の影響は少ないとはいえ、輸出頼みの産業構造ではこれからますます厳しくなっていくのではないでしょうか。ヨーロッパ、アメリカが一段落したのに日本は...という状況になってもおかしくないかもしれません。首相はバラマキを明言したし。

そういえば今月中に国内のとある企業から何らかの返事をもらえることになっていたのですが、明日で月末です。どうなっているんだろう。まあただでさえ厳しい業界で、先日万有の研究所が閉鎖することになって研究者は労働市場にあふれることになるかもしれないので、ちょっと期待薄かもしれません。流動性の低い日本の労働市場では自分のようなちょっと他とは違う経歴を持っていると毛嫌いされるきらいがあります。そして自分からは何のアクションも取れない状況も非常にもどかしいです。今週末は3連休ですから海外の製薬、ケミカルメーカーをリサーチしてどんどん書類を送りますかね。
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by Y-Iijima_PhD | 2008-10-30 22:45 | 世界のニュース
数日前のmixiニュースにあった記事ですが、元ネタはこちら。音楽の好みで性格が分かるというものですが、それは大体予想がつくと思われます。そして記事の中でメタルとクラシックに共通するところが多いと書かれていますが、それも当然といえば当然。

メタルはロックの中でもさらに詩的で、テクニカルで情緒を大切にするジャンル。時にはクラシックからフレーズを借用することもあります。この辺りは様式美と形容されるジャンルでロックからクラッシクへの回帰と見ることができるかもしれません。

シンフォニックメタルのトップに位置するNightwishのライブには2回行きましたが、旧ボーカルはソプラノでオペラともいえる雰囲気です。



中にはクラッシクの曲をメタルにアレンジするようなバンドもいます。



これも結構クラシックよりかな。



逆にチェロだけでしっかりメタルしているバンドもあります。



こんな風にそもそもメタルとクラシックは通じているわけです。普段はメタルしか聞かない自分でもワグナーやドボルザークを聞けばわくわくしてくるし、ショパンの超絶ピアノ曲もすごいと思います。

ちなみにメタル好きに共通する性格としては

Very creative and at ease with themselves, but not very outgoing or hard-working.


とてもクリエイティブで細かいことは気にしないおおらかな性格、だけれどもあまり社交的じゃなく勤勉でもない。まあほぼあたっているような気がします。でも最後の勤勉じゃないというところはそんなこと・・・あるな。子供のころ公文式とか行ってもすぐ飽きてたし、Z会もあまりやらなかったし、大学受験の問題集も赤本をはじめ最後までやってないし。実験にしても毎日同じ実験を繰り返すのは無理です。何かしら変化が見えないとやる気が出ません。同じ実験でも少しずつマイナーチェンジしていかないと。

ということでコツコツやっていくというのは完全にルーチンで気にならないというぐらいのものでない限り向いてなさそうな気がします。クォリティーコントロールとかはかなりきつそうです。やはり常に新しい局面に対して解決策を考えていくという仕事でないと。コツコツはやらないかもしれないけど、興味を持ったときの知識の吸収量は我ながらすごいと思うし、その定着率もかなりのものなので、常に新しい知識を仕入れて、過去の知識、経験と対比しながらアイデアを出していくという仕事が向いているかなと思います。広い意味での研究者、化学をベースとしながらもその枠にとらわれずにどんどん新たな知識、経験を取り入れ、何かを生み出していくという仕事をしていきたいです。そんな会社ないかな。まあどこにいってもそういう風にやっていくだろうけど。
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by Y-Iijima_PhD | 2008-09-12 06:32 | 世界のニュース

デンマークのRecession

昨日のデンマークで8番目に大きな銀行(というか小さな地方銀行)であるRoskilde Bankが中央銀行に救済されるというニュースが報道されて以来、BBCでもデンマークが不況に陥っているという報道がされています。

北欧の銀行はサブプライム危機の影響をあまり受けていなかったのですが、この銀行は自ら同じような過ちを犯したようです。デンマークは最近まで不動産バブルでしたが不況の影響で一気にはじけたようです。その為不動産に多く投資していたRoskilde Bankの経営が破綻したようです。

この辺のことは詳しくないですが、要はデンマークは不況の真っ最中だということです。といってもあまり実感はないです。そもそも全てが高すぎるので自分はあまり買い物をしないというのもあります。お金を使うのは海外旅行に行くときがほとんどなのであまりデンマーク国内には金を落としていないかもしれません。インフレも進んでどんどん物価が上がっているし、みんなが買い控えるようになればそれは不況にもなるかな。

不況でも製薬業界は売れている薬さえあればそれほど影響を受けないですが、デンマークだと化学者のそもそものポストが少ないので求人はあまりありません。以前アプリケーションを出した企業からもまだ音沙汰無しだし。まだいくつか出しますが、徐々に時間切れに近づきつつあります。やっぱりデンマークで次の職を見つけるのは厳しいかなと思いつつあるので、日本に帰った場合のことも考え始めています。とはいってもいきなり就ける職は限られていますが。

まあ日本も不況、デンマークも不況で今の時期どこに行っても不況なのでしょう。儲かってそうなのはロシアぐらいかな。しかし、日本の不況は官製不況とも呼ばれるように、政府の失策によるところが大きいようなので、仮に政権交代が起きたとしても体質的には何も変わらないだろうから長引きそうな気がします。
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by Y-Iijima_PhD | 2008-08-27 07:33 | 世界のニュース

腐敗認識指数

昨日のエントリーに関連して腐敗国家ランキングが発表されました。清廉潔白な順に並んでいますが、ここでも1位にデンマーク、同率でFinlandとNew Zealandがランクインしています。他の北欧諸国も全てベスト10入り。世界最古の議会Alþingを誇るIcelandも上位にあります。ただ、このランキングは汚職の有無を表しているので、政策の良し悪しを判断するものではないと思います。政治的な議論や税金の使われ方が国民にちゃんとわかるようになっているかというものをあらわしているのだと思います。

日本は17位。ドイツに次ぎ、フランスよりも上なんだそうです。この結果を見て結構良いじゃないかと見るか否か。このランキングの根拠となっているCorruption Perceptions Index (CPI)は日本語にすると腐敗認識指数となります。もちろんこれは根拠があいまいな一般市民ではなく世界の実業家と国の分析専門家の認識ということだそうです。

だから信頼性は高いということですが、果たしてどうでしょうか。特に日本の場合政治家、官僚、メディアがぐるになって腐敗を隠しているように感じられますし、腐敗部分に寄生して生きながらえている企業も多々あるような気がします。そう考えると実態は官僚によってうまく隠され認識件数が低く見積もられていると考えられなくもないです。最近の社会保険庁の腐敗ぷりが明るみに出てきたのはいい傾向だとは思いますが、社保庁解体後の日本年金機構にほとんど職員を移動して実質看板の挿げ替えしかしないなどここまで腐っているかというのをまざまざと見せ付けてくれているような気がしますが。

やはり日本は官僚制社会主義国家なんだろうなと考えざるを得ないです。この映像も結構前のものですが(続きは)、実態は今も変わらないかむしろ志ある人がいなくなってよりひどくなっているかもしれません。日本が幸せな国で上位にランクするためにはこの腐敗構造を崩壊させることが必要条件のような気がします。しかし、官僚は改革案を徹底的に骨抜きにするし、政治家も何も考えずにアメリカ追従か、中国に媚を売っているだけのような気もしますし、メディアも既得権益を守るために偏向報道を垂れ流しているように感じます。以前話題になった記事ですが指摘されていることは今も変わらないというよりますます悪化させようとしているように感じます。もう本当に革命が必要なんじゃないかと思うぐらいですが、一番被害を被っているはずの一般市民が愚痴は言うけどお上に任せておくという姿勢を変えない限りはそれも望めません。

やはり日本に帰りたいとはとても思えません。今の日本に年金も税金も払いたくないというのが正直な気持ちです(税金は払ってませんが)。しかも理系、博士持ちは冷遇されるのですからなおさらです。自分は長いものに巻かれるのが好きじゃないので周りに合わせて王道コースを進むよりも、自分で道を切り開こうとしてもがいてみる方が性に合っている気がします。それでダメだったとしてもそのときは自己責任ということで納得できると思います。そのためにはそれが許される、ダメだったとしても再チャレンジができる環境である必要があるのでやはりデンマークにいたいと思うのです。
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by Y-Iijima_PhD | 2008-07-05 06:35 | 世界のニュース

幸せな国

デンマークが世界で一番幸せな国との調査結果が出たようです。しっかりした民主主義、格差の少ない社会、平和な雰囲気であることが大きな要因であるようです。

たしかに政治はとてもクリーンで投票率も高いという印象があります。移民問題などで多少はもめていますが、日本の政治とは比べ物になりません。人口500万人ほどの小国だから小回りが利くし、一人ひとりの意見が反映される確率が高いということがその理由だと考えられます。

格差が少ないというのは国の競争力を保つ上で必ずしもいいことではないと思いますが、最低限の生活が保障されているというのは重要だと思います。平均所得がどの程度かよく知りませんが、おそらく日本と比べてそれほど良いとは思えません。しかし、重要なのは格差が少ないことではなく、最低レベルでもちゃんと生活できるということだと思います。もちろんデンマークにも特にコペンハーゲン中央駅裏では売春婦が立ち並び、浮浪者が昼間から酒を飲んで寝転がっていたり、ドラッグをやっていそうなちょっと危なそうなやからがうろついていたりはします。それでもすごく悲惨という感じはしません。日本は格差、格差と騒いで全体的に貧しくなる方向で格差を解消しようとしているような気がしますが、格差は開いたとしても底上げしていく方がはるかに重要だと思います。

クリーンな政治、最低限の生活が保障されていることが幸せにつながり、さらに治安もいい状態が保たれるのでそれが相乗効果となって今回の調査結果になったのだと思います。それにデンマーク人はあくせく働いて高い給料をもらうよりも給料はそこそこでも家族との時間を大切にしたいと思う人が多いというのもこの結果につながっていると思います。

そしてリンク先の記事の最後に書いてあることがやはりとても重要なポイントだと思います。

Ultimately, the most important determinant of happiness is the extent to which people have free choice in how to live their lives


これが日本にかけていることではないかと思います。もちろん全くないとはいいませんし、だったら何やってもいいというわけでもないですが、みんな横並びでなくてもいいし、長いものに巻かれなくてもいいし、空気を読まなくてもいいと思います。

さて、自分はこの世界一幸せという国に住んで幸せかというとやはり幸せだと思います。日本にいたときは学生で今の状況と比較するのは難しいですが、不安定な身分ではあるものの十分な給料ももらえているし、休みもちゃんと取れるし、海外で全く異なる文化の中で暮らしていることで刺激も多いし、交友関係の幅も人数も増えたと思います。日本の方が飯はうまいし、店はいつでも開いていて便利だし、日本語だけで生活できるので楽ですが、やはりできる限りデンマークで暮らしたいと思います。

でもこの調査おそらく春先か夏の間にやったんでしょうね。鬱になりそうなぐらい暗い冬だったら違った結果が出たりして。
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by Y-Iijima_PhD | 2008-07-04 07:28 | 世界のニュース