デンマークでポスドク、大学発ベンチャーで研究員をした後、ひょんなことから大学の助教となった一博士号取得者が日々感じたこと、たまにサイエンス(主に化学)についてつづります。


by Y-Iijima_PhD
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カテゴリ:日本を考える( 25 )

池田信夫氏によるメルマガで始まった財政破綻後の日本を立て直すため小泉進次郎が首相になり新たな小泉改革を行っていくという、近い将来ありえそうな状況をあくまでフィクションとして捉えた小説が漫画となって出版されました。自分はメルマガは取っていませんが、この小説は読んでみたいと思っていたので漫画バージョンが発売されたということで早速買って読みました。せっかくなので電子書籍にしてみました。フィクションだけれども小泉純一郎、進次郎は実名で登場。残りの登場人物は名前は少し変えてあるが見た目と発言内容から池田信夫ブログ読者なら誰がモデルかはすぐに分かる。

あらすじは作者のブログを見てもらうとして、最近のヨーロッパの様子を見ていると近いうちに日本でも同じようなことが起こるんじゃないかと思われる中、実際にそうなったときどのようになるかというシミュレーションに近いかもしれません。日本が完全にダメになるのを食い止めるにはしがらみにとらわれず、思い切った改革を断行できる強いリーダーが必要となるのは明らかです。そこで若く、革新的な小泉進次郎を首相にし資本主義の原理にのっとって改革を行い、日本を立て直していくとしたらどのような政策が出てくるか、どんな抵抗が出てくるかがいかにもありそうな感じで描かれていて、非常に興味深いです。面白いんだけれども、実際に起こりそう、いや実際にはもっとひどい状況になるんじゃないかとも思えて、単純に楽しんでばかりもいられないです。東日本大震災の復興費用がどれぐらいになるのかもわからないし、また自然災害や金融危機などが起こるかもしれない。そうなると借金はもっと膨らんでいそうです。今のところ減る気配は全くないし。個人的にはこの小説よりも悲観的な破綻状況を想像しています。

昨日読んで感想と言うほどでもないけどツイートしたら、実はちょっと期待していたけど本当に池田氏にリツイートされました。正直非常にうれしい。ネット上では有名人だから芸能人に会ったのと同じ感覚です。実際にはテレビはほとんど見ていないので芸能人よりもずっとうれしい。自分が政治や経済に興味を持つようになったのも池田信夫ブログがきっかけ。デンマークに行き、前から感じてはいた日本に対する違和感をよりはっきりと自覚するようになり、それを分かりやすく、はっきりと言葉にしていたのが池田信夫ブログでした。それ以来日本の問題点をあぶりだすべく様々な本、ブログ記事を読み漁るようになりました。その問題を一気に解決する最終手段と言うか、そうせざるを得なくなる状況が財政破綻です。個別にはいろいろ解決策はあるんでしょうが抵抗が大きすぎて改革よりも破綻が先になるのではないかと思う今日この頃。と言うかすべてをリセットする財政破綻を期待している部分も大きいです。もはや起こるかどうかではなくいつ起こるかが主な議論となっていますが、改革が期待できないなら自分の世代にとっては早く破綻したほうがいいと思える状況だと思います。
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by Y-Iijima_PhD | 2011-11-26 01:35 | 日本を考える
ネットで見つけた興味深いブログ。原発事故の解説でも有名な大前研一氏の日本経済の現状に関する解説。震災が起こる前の内容ですから現状はさらに悪化している可能性が高いです。相変わらず長いですが、時間がある人は見ておいたほうがいいと思います。



自分なりに感じたことを書いておきます。

・日本と似ている国はない。ほかの成熟した国でも所得は伸びているという点
 これは実感として実際給料も減っている。額面自体は年功序列の組織なので増えてはいるが、税金、社会保障費のほうが大きく伸びるので結局まったく増えない。でもこれぐらいだったらまだましなほうなのかな。

・中国は地方は市長に権限が委譲されていて、世界の金を呼び込んでいる、繁栄しようという意欲がある
 これについても先月実際に中国の地方都市(まだ都市というまででもないぐらい発展途上)にいってその勢いを感じました。そして地元の官僚、工業地域の開発責任者と会ったときにもその熱意を感じました。上海などの大都市は十分人をひきつけているけれどもそうでないところでも企業を誘致し、人材を集めることに必死になっていて、そのための投資は惜しまないというスタンス。

・日本の景気は回復しない
イタリア、スペイン、ポルトガルみたいにかつての大国への道を歩んでいるのではないかと感じる。いつ景気が回復しますか?380年後待てばいいですかね、みたいな。すでにほとんどイタリアと同じという話もあるし。ただまじめというか、かつての成功体験にいまだ縛られていて、抜け駆けは許さないという空気のせいで沈んでいったときはあんな陽気な国には決してならなそう。でも学生と話をしていると今がたまたま悪いかのように思っている節も感じます。実際は年々状況は悪化していくと思われるのでこれから就活をする学生、さらに来年以降研究室に入ってくる学生のほうが厳しいといって間違いないと思います。だから明確な目標がない限りは先延ばしをしないように決断していかないといけないと思います。

・日本では資産価値の目減りが著しい
家も車も買った瞬間に価値が大きく下がるというのはよく言われる話です。よっぽどお金に余裕があるならだけれど何十年ローンなんて考えただけでぞっとします。なので基本的に日本で家を買おうとは思いません。東京にいる限りは車も必要ないし。今のところどちらもレンタルで十分。その方が好きなときに変えることができます。

・自分に投資しない
日本で普通に結婚して、子供がいてだと子供の教育費ばかりで自分に使う余裕がなくなるのが一般的だと思います。自分ではわかっていても結婚相手が誰々のところはどうだと周りにあわせるようなタイプだと難しそうです。自分は今のところ体力維持のため合気道とヨガぐらいしかしてないですけど。これも目黒区のサービスで格安なのでコストパフォーマンス、費用対効果は非常に高いです。仕事面では語学力をもっと上げないといけないと感じています。これも格安のものがあればいいけど。この前ためしに受けてみたTOEICはとりあえず目安としていた800点は超えました。まあ最後まで飽きずに集中力を保てればもっと点数は上がるはずです。ある程度集中力が保てた前半のリスニングは9割ぐらいできていたので。まあ次受けるんだったら内容にも興味が持てるTOEFLにするだろうけど。後英語だけじゃなくほかの言語も学ぶ予定です。というかもう始めます、そのうちではなく。

・業界による給料の格差が大きい
自分の関係する化学系研究職でも化学メーカーと製薬会社では給料レベルが違います。まあ製薬系では研究職としての寿命が化学会社より短い感じがするので単純にはいえないでしょうが。基本的には年功序列なのと転職市場がまだ十分整備されていない点があると思います。あとはうちの業界に特有なのか研究室のせいなのかいろいろとしがらみがあって企業もあまり自由には選べないし、その後もいろいろと面倒なことがあるのもこの構造を温存するのに一役買っているのではないかと思えます。


結論として言えることとして今までの日本の常識にとらわれていてはいけないということだと思います。まあ自分にとっては至極当たり前で一切いわゆる常識は信じていないですが。完全にその道から降りているので。それで自分の個人の結論としては大前氏の本も読んだけど「この国を出よ」ということです。

個人的にはもう日本は詰んでいると思っているので。色々こうすればいいとか対策はあるんだろうし、実現すれば復活もあるのでしょうが、今の迷走振り、慣性というか惰性によりすべて机上の空論に終わる可能性のほうが高そうです。それに仮によくなるとしても何年後のことか。はっきり言って待っていられるほど自分は気が長くないというか、外にチャンスがありそうなのにわざわざ来るかどうかもわからない、来ても大した事ないかもしれないものに賭けるほどの博打をするつもりはありません。ということで来年には確実に脱出できるように現在話を進めています。具体的な時期は色々としがらみがあるのでまだはっきりとしませんが、今の仕事はしかるべき時に辞めます。

ということで残りの期間、専門の有機化学を教えるのは当然ですが、このような日本社会の問題点についても学生に考えてもらえるように教えていきたいと思います。もちろん海外に出るのはいうほど簡単ではないというのはわかっています。そもそも海外暮らしが合わないこともあるだろうし、行きたいといってもビザの問題は大きいです。自分がデンマークから帰国したのもビザの問題がかなりの部分を占めています。だから行きたくても行けない人も多くいるだろうし、そもそもあまりお勧めできない人もいると思います。なので大事なのは今までの常識を捨ててよく考えること、そして自己防衛していくことだと思います。間違っても原発みたいに「ずっとうそだった」、「騙された」なんてことは言いっこなしです、少なくとも自分とかかわった人は。基本的に都合の悪いことには目を瞑り、耳をふさいで考えないようにしてきた結果ですから。
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by Y-Iijima_PhD | 2011-07-11 00:01 | 日本を考える

今年の夏は和装かな

まだ5月だというのに暑い日が多くて本格的な夏が思いやられます。街で見かけるサラリーマンや出入りの業者さんの中にはすでにノーネクタイのクールビズの人もいます。さらに環境省はポロシャツやアロハで仕事してもいいということを決めたようです。そんな中、もっと伝統に目を向けて和装ですごしたらという提案も出てきました。

実は最近和装にこっていてすでに着物は3着ほど持っています。外に出かけたのはまだ初詣で明治神宮と、横浜、鎌倉に行ったぐらいですが。家ではパジャマ代わりに作務衣を着ているし、たまに雪駄や下駄で出かけたりもします。それに昔から合気道や学校の授業で剣道もやって道着も着ていたので実際にはいろいろなところで和装に親しんできていました。

最初の着物はウールの古着で全部そろえて1万円ほどでした。あまりこだわらなければもっと安くても穴や汚れもないきれいな物をそろえることができます。男物だと必要なのは襦袢と長着と羽織と帯ぐらいで、帯の結び方さえ覚えてしまえば簡単に着ることができます。スーツを着てネクタイを締めるのと同じぐらいの感じです。正絹製のものは洗えないし、値が張るものが多いけど、最近よく売っているポリエステル製の洗える着物や綿や麻なら家でも洗濯できるし高くもないので普段着としても問題ないです。冬はウールの着物で十分暖かいし、夏は浴衣のほうがゆったりして涼しいかもしれません。ということで今年の夏はなるべく浴衣、作務衣、甚平で過ごそうかと思っています。

大学だと服装は細かいこと言われないので、基本的にその日の天気に応じて好きな服装でいいので楽です。助教だと比較的襟付きのシャツを着ている人が多いけど、自分はボタンが多いシャツは窮屈だし、着るのが面倒なのであまり着ません。せいぜいポロシャツですが、夏はTシャツがメインです。でも今年はハワイで買ったアロハかタイで買ったアロハ風のシャツも着ようかな。ボトムズのほうもジーパンだったり、カーゴパンツだったりです。夏は講義がなければ短パンです。これは教授でも結構います。ということでもともと節電ビズでやっているわけですが、今年はおそらく冷房が使えないのでこれでも結構きつそうです。そんな中で和装でやってみるのもありかもしれません。まあ土曜日とかは浴衣で来てみようかな。
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by Y-Iijima_PhD | 2011-05-14 23:36 | 日本を考える

不要不急

海外のメディアでは日本の災害地での秩序だった行動が賞賛されています。一方でたいした被害のない東京ではスーパーでは買い占めが起こり、停電するかもしれないとなって電車が減っても皆が同じ時間に出勤しようと駅に殺到する有様です。でもこれって多分どちらも根底は同じ、空気を読むというところから来ているんだと思います。被災地では普段窮屈なこの慣習が良いように作用していますが、都市部ではパニックを呼んでいる気がします。原発は心配だけれど放射線のレベルは東京では今のところなんの問題もない状況です。というか何も変化してません。たしかに映像はショッキングだけれども、ここまで実害が及ぶ状況には程遠いと思います。それでも過剰に反応している人が多い気がします。

土曜日は花粉症で必需品のティッシュとトイレットペーパーがちょうど無くなりそうだったので、買いに行ったらほとんど売り切れで、何件かハシゴしてようやく買えました。食料もパンやカップラーメンが売り切れでした。
そして今日になったらもう何もないに近い状況。パン、カップラーメンは言うに及ばずコメも牛乳も卵も売り切れでした。多少物流が滞っているだろうけど、西日本からは来るはずなので買い占める必要なんてないはずです。どうせ停電は1ヶ月ぐらい続くんだろうから冷静に考えて欲しいものです。普通にしていれば売り切れになることなんてないだろうし、たかだか3時間停電になるだけでちょっと我慢すれば普通の家庭ではなんの問題もないはずです。不要不急の買い占めが商品不足を招く負のスパイラルを呼んでいます。

明日は研究室で年度末の最後の飲み会をする予定でしたが中止となりました。停電の時間は避けられたけど、電車の運行状況がわからなくて、帰れなくなる人が出ると困るからです。若干原発の状況が心配だったというのもあります。本当は普通に外食してお金を回すことが今、非被災地では最も重要なことなんだと思います。だから本当はこっちは必要だったものです。

再来週に予定されていた日本化学会の春季年会も中止となりました。会場は神奈川大学で、おそらくかなり不参加となる人が予想されてプログラムがめちゃくちゃになる上、講演中に停電になる可能性が高いからだと思われます。規模の大きな学会だけれどもこれも関係者以外には不要不急かもしれません。

そして最も不要不急と思われるのは予算執行期限がすぎて何も買えないし、停電の影響で実験もできない自分の仕事です。まあ正直実験しなければ大して書きものも多くないので暇です。学会も中止になったので発表練習もなくなったし、事務書類をいくつか出せば今年度の仕事は終わりです。暗くて寒い研究室にこもっていてもustreamで見ているニュースが気になってしょうがないし、人も来ないから出来れば在宅勤務にしたいところですが、そうもいきません。まあ完全フレックスなので理論上はいつきても、いつ帰ってもいいのですが。とりあえず混雑と停電時間を避けて勤務時間を短くしています。1ヶ月ぐらいこんな感じが続くのかなと主ます。
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by Y-Iijima_PhD | 2011-03-15 20:15 | 日本を考える

大地震

今日の地震は自分にとって今までで一番の大きさでした。ちょっと生協で買い物しようとしているところに揺れが始まり、最初は揺れているなぐらいだったのがおさまる気配がなく、強くなってきたところで建物の外に避難しました。もうその頃には外で立っていても揺れているのを感じるぐらいで、停めてあった車も大きく揺れていたし、木々も強風が吹いたかのように揺れていました。未だ電話が通じないので母親以外の家族と連絡が取れていませんが、千葉か東京で海からも遠いのでそれほど問題はないと思います。しかし、親戚はまさに宮城の海沿いに住んでいるので安否が気になります。また、大学時代の恩師も東北大に務めていて連絡が取れません。どうもサーバーが落ちているようでメールも届きませんでした。

家の被害も研究室の被害も少し水がこぼれたぐらいでしたが、今これを書いている最中も断続的に余震が続いていて今夜はゆっくりできそうにないです。食料は昨日偶然大量に買い込んでいて、お金も下ろしていたから週末は大丈夫そうです。

しかし、JRも今日は運転しないことになったし、私鉄もほとんど動かないでしょうからかなり都市機能が麻痺しています。東京は直撃を受けたわけでもないけど震度5強の揺れでこれだけ影響が出るのですから、もし直下型地震が来たらどうしようもないんだろうなと思います。ニュースで津波の映像を見るとものすごいし、大学の屋上からも市原のコンビナート火災の炎が見え、さらに別の方角からも大きな火の玉が上がるのが見えました。

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今日は情報が錯綜し、現地からの情報はあまり入ってこないでしょうが週末にかけて被害状況が明らかになってくると思います。大学は明日後期入試となっていますが、電車が動かなかった場合どうなるのでしょうか。特に東北大は今どうなっているのかすらわかりません。

地震が起きたあとは株価も暴落していました。取引終了間際で金曜だったから今日の分はそれほどではないでしょうが、週明けは大きく落ち込むでしょう。これがきっかけで経済危機というのが今後恐れるべきことかもしれません。とにかく人的被害がなるべく少ないように祈ります。
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by Y-Iijima_PhD | 2011-03-11 20:33 | 日本を考える

参議院選

本日は参議院選挙ということで投票してきました。自分は住民票を移していないので投票は実家に帰ってやってきました。あまり争点の見えない選挙でしたが、選挙期間中は買い物しているときなどに菅首相、ちば景子、佐藤ゆかり、三原じゅん子候補を見かけたりしました。でもまあ基本的に自分の選挙区ではないのでチラッと見た程度ですが。

自分の選挙区については直前まで確認していませんでしたが、候補を見ると前回の衆院選で自分が投票したけれど残念ながら落選した候補が参議院で返り咲きを目指していました。さらにそのときは自民でしたがみんなの党に鞍替えしての立候補です。彼は一応世襲ではありますが、改革派で超党派で年金改革に取り組んでいたりと結構期待が持てそうだったので投票しました。今回も他の候補はよく知らないし、入れるとしても共産、社民、国民新党は自分とは価値観が正反対で、信者ではないので宗教系の党には入れる気はないし、自民も民主も若手には多少期待が持てるけど全体としては大差ない感じなので、みんなの党から出ているこの人に投票しました。開票が始まった当初はちょっと旗色が悪そうな感じでしたが、NHKで当確が出たので当選したのでしょう。参議院でもしっかり改革に努めてほしいと思います。

自分が一番政治に求めることはいかに世代間格差をなくしていくかということです。財政再建も待ったなしの今そこにある危機ですが、今のように世代間格差が拡大していくような情況では再建なんかできっこないと思います。消費税増税がどうとか言っていますが、これは世代間格差縮小には有効なようですが、他の部分を削らずに増税するだけだと、若い世代からの所得移転がますます進むだけになりそうです。そしてねずみ講と化した年金の改革。もう廃止して違う制度にしてもいいんじゃないかと思うぐらいです。そのためにも必要なのは雇用の流動化。終身雇用や年功序列の特権階級を撤廃していく必要があると思います。これは特にアカデミアでも必須だと思います。産官学でスムーズに人が異動していける状況が科学の発展にも経済の発展にも重要なことだと思います。他の業種でも流動化すれば、官僚が天下りに固執する必要もなくなるし、正規、非正規の格差もなくなるし、窓際族もなくなってメリットは大きいと思います。今回の選挙ではマニフェストに雇用の流動化を掲げる党が結構あったので国会全体でこの流れを議論していってもらいたいと思います。
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by Y-Iijima_PhD | 2010-07-12 01:04 | 日本を考える

新首相

本日、首相として菅直人氏が選出されました。うちの大学のOBということで早速ホームページのトップにも記事が出ました。菅さんはうちの大学を学部で卒業しました。ちなみに前首相の鳩山さんは自分と同じ助手として隣の学科で働いていました。ということで比較的身近に感じる人が首相となっています。

折角選出されたのですからしっかり任期を勤めてほしいと思います。すぐに参議院選が控えていますが、そこでこけて最短記録を作るなんてことだけはやめてほしいです。個人的には雇用の流動化をもっと推進してほしいと思っていますが、まあそれは民主党には難しいことなのかな。大学は特にもっと必要だと思っていますが、なかなか進展しません。特にうちの場合。もっともそれと同時にセーフティーネットをもっと充実させることが大事だと思います。

そういえば鳩山さんが辞任して小沢さんもやめるといったところで株価が急上昇したのが印象的でした。その後はまたすぐに戻りましたが、次が菅さんだろうということで円安に振れて株価がまた上がり始めた感じです。円安は日本のメインの産業である輸出産業にはマイナスですが、庶民にとっては輸入品の値段が下がるので悪いことでもありません。それに大抵の輸出産業はすでに国内のマーケットが縮小気味で、コストの面からも日本で作るメリットがほとんどなくなっている業種が多いと思うので、これを期に新たな産業を生み出していくほうが大事だと思います。しかし、それには抵抗勢力が多すぎてなかなか難しいのが現状です。そのためにも雇用の流動化が必要で、さらに出る杭を打たない、新たな芽をつまない社会にしていく必要があると思っています。

ちなみに、菅さんが創始したサークルは大学当局とよく対決していたグループだったように思います。
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by Y-Iijima_PhD | 2010-06-04 22:44 | 日本を考える

廃止に次ぐ廃止

どうも最近、日本の先行きが暗そうなニュースばかり流れています。日航は上場廃止になるようで、株価はストップ安、そしてさくらやは廃業となるそうです。

そして経団連会長を擁するキヤノンの関連会社キヤノンマーケティング事実上新卒採用を見送るようです。経団連会長に関係する企業が新卒採用見送りとなると、その他の所属企業にもゴーサインが出たようなものじゃないかと思ってしまいます。なんかどこかで見たような(実際には自分では見ていないけど)光景が繰り返されるようです。

こうなってくると今後就職は昔の就職氷河期以上に厳しくなりそうです。経済が特に回復する兆しもないので今後ともずっとこのままかもしれないですね。もはや短期周期で変わるようなものではないでしょう。まあ従来のシステムが崩れていくことは若手には非常に好ましいことなのですが、全体が変わらず若手にしわ寄せが来るばかりではやってられません。しかし、なかなか抵抗勢力も手ごわいですからじわじわと先延ばしされて、こちらは真綿で首を絞められるような状況が続いていく可能性もあります。個人的には雇用は流動化することが望ましいので早くそうなってほしいです。大学も産官学が連携だけじゃなく、人もポストも流動化したほうがいいと思うけど、まあこちらは社会の流動化よりもずっと先のことになるやも知れませんな。

自分の次のポジション選択にもなかなか厳しいですが、それより喫緊は今就活中の学生、来年予定の学生が無事どこかに決まるかどうかです。就職浪人になられるとお互いに非常に大変ですから。しかし、生まれた年代によって身分がほぼ固定化されるこの理不尽な身分制度はいったいいつの時代のものだと思います。まあ仮に決まったとしても社畜化することを求めるところだったら大して変わらないのかもしれないですけど。
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by Y-Iijima_PhD | 2010-01-12 22:43 | 日本を考える

希望を捨てる勇気

希望を捨てる勇気―停滞と成長の経済学

池田 信夫 / ダイヤモンド社



池田信夫氏の「希望を捨てる勇気」を読み終わりました。毎日ブログをチェックしている人間にとっては復習的な感じだけど、あらためて現代の問題点を考えさせられました。基本的な内容は現在の社会システムの矛盾点を洗い出すという感じかな。日本の技術はすばらしいことはすばらしいけど何の戦略もなくハイスペックを求めるだけではグローバルな競争には勝てない。過去のような経済成長は望めないのだからそのときのままのシステムは改める必要がある。考えれば当たり前のように感じることも日本のメディアではほとんど伝えず、間違った方向へ扇動しているように感じます。まあ最近新聞も見ないし、テレビはNHKかワールドビジネスサテライトぐらいしか見ないので他の民放などがどんな感じなのかわからないですが、相変わらずなんでしょう。

自分が読んでも理解は深まるけど新しいところは特にないので、この本は研究室の学生にでも読んでもらいたいと思います。特にこれから社会に出る人、就活する人は読んでおいたほうがいいんじゃないかな。ドクターコースの学生もこれからの身の振り方を考える上で必要になってくる知識が多いと思います。

本の中に引用されている言葉で深くうなずいたもの。

自由より平等を優先する社会は、結果的にはどちらも失うことになる。 (ミルトン・フリードマン)

この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない。 (村上龍)

今の日本に足りないのは希望ではなく、変えなければ未来がないという絶望ではないか。 (池田信夫)


こういう現実を知るようになってから日本の社会が映画の「マトリックス」のように思えてなりません。もはや目覚めてしまった以上幻想の世界に戻る気はありません。かといって今すぐ変えてやろうという気にもならない。それはやはり絶望が足りないから。もっと大きなうねりにならないと小さな反発はすぐにかき消されてしまう。本当にほとんどの人がもうダメだと思うようになれば明治維新とか戦後の復興のように強いリーダーシップで変えていける時代が来るかもしれない。それまではアンダーグラウンドにいて力を蓄えるほうがいいでしょうね。夢も希望もないような感じですけどこれが現実なんじゃないかなといったん受け入れて、どこを変えていくか冷静に考えていくことが大事なんじゃないでしょうか。


とまあ暗い感じになりましたが、今日沢山書いているのは思うところがあったからというだけではなく、明日はいよいよLoud Parkがあるからちょっと興奮している部分もあるからです。前半は知らないバンドが多いし、ちょっと仕事もしたいから行くのは夕方からですが、Arch Enemy、Megadeth、Judas Priestと一気に畳み掛ける感じの明日のラストが楽しみです。Arch EnemyもMegadethも2回目だけどきっと盛り上げてくれることでしょう。Judas Priestは発です。おきまりのThe Hellion/Electric Eyeから始まるのか、もうメンバーもいい年だからかつての切れはないかもしれないけどPainkiller、Breaking the lawなんかを生で聞いてみたくてうずうずしてます。
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by Y-Iijima_PhD | 2009-10-17 02:18 | 日本を考える

政権交代

選挙の開票が進んでいます。今週末は実家に帰り家族全員投票を済ませてきました。これと同じお達しが来ていたので今まで特に何も書きませんでしたが、もう影響を与えることもないので解禁です。

予想以上の民主党の圧勝のようです。前回の郵政選挙に比べて自民と民主の議席数が完全に逆転しています。どうもメディアにあおられて極端に振れている気もするけど、今までのやり方にNoを突きつけたというのが世論なのでしょう。ちなみに自分の選挙区でも民主が勝ったようです。個人的には自民の議員も今まで反主流派でやってきて、超党派で年金制度改革に尽力していたようで評価していましたが今回は駄目になりそうな雰囲気です。まあ当選した民主の議員が同じ流れでやってくれれば特に問題ないですが。

もう民主が第一党で政権を取ることが確実ですから、望むべくはマニフェストは必ずしもその通りやらなくていいから、もっと現実的に将来の日本のためになるような政治をしてもらえればいいと思います。ただ基本的には民主の政策は国民一人一人がきちんと意識を持った成熟した民主主義を求められているようなので、今までほぼ社会主義で来た日本にとっては旧共産圏の国並みのショックがこれからあるかもしれません。いずれにせよ現状の制度は自分たちの世代以下にとってはメリットのない、将来性のない、希望の持てないシステムなので一刻も早く改めてもらいたいです。まあ個人的には今の財政状況から個々人の意識まで考えてソフトランディングはほぼ不可能じゃないかと思っているので、問題を先延ばしせず、もうダメならはっきりと言ってみんなでもう一回一から頑張ろうと言ってくれたほうがありがたいし、やってやろうかという気にもなります。今回の選挙では自民の大物議員も軒並み落選、苦戦を強いられていて、当選した民主党議員は比較的若い人が多そうなので議員の世代交代が進んでもっと将来を見据えた戦略が出てくることを望みます。

今回は最高裁判事の国民審査もありましたが、これに関してはメディアはもっと情報を流すべきだと思いました。今回の判事には一票の格差を合憲とした人、いわゆる天下り官僚がいるという事実はいい悪いは個人の判断に任せるとして伝えておいたほうがいいのではないでしょうか。これをもとにより詳しく情報を調べる人も出てくるだろうし、本来の審査としての機能が果たせると思います。
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by Y-Iijima_PhD | 2009-08-30 21:42 | 日本を考える