デンマークでポスドク、大学発ベンチャーで研究員をした後、ひょんなことから大学の助教となった一博士号取得者が日々感じたこと、たまにサイエンス(主に化学)についてつづります。


by Y-Iijima_PhD
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Prague3日目。もうほとんどの観光スポットは見て回ったので今日はゆっくり街を散歩。

前日見つけた塔も登れたので上から街を眺めてみました。

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旧市街広場に着いたのはちょうど12時直前。ここの天文時計は彫刻が時間になると動くようですが、正午には一番大きな動きが見られるようです。



午後はビールを飲んだり、デパートに入ってみたりしながら観光客の少なそうな場所で人間観察。実際にはこれが旅で一番面白いことだったりします。この日は日曜日ですがPragueではほとんどの店が空いています。デパートは夜9時までやっているし、レストランフロアは深夜1時まで空いているみたいです。デンマークでは平日でも店は5時、6時まで日曜はほとんど空いていないのと比べると大きな違いです。Czech人が働き者なのか、デンマーク人が働かなさ過ぎるのか。後者のような気がします。

夜は再びPrague Castleへといってみました。昼間とは打って変わりひっそりとしています。人もほとんどいません。でもちゃんと衛兵が警備しているので安全なはずです。

Vltava越しにライトアップされたPrague Castleが見えます。

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中に入ってみる大聖堂も昼間とはまた違った荘厳さを見せています。

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次の日の帰りの飛行機が午前中の便なのでホテルに戻っていつもより早めに就寝しました。


月曜日。飛行機は10時50分の便で、空港までホテルから約1時間なので8時前ぐらいにはチェックアウトしなければなりません。空港までは来たときと同じバスで行く予定でしたが、ホテル目の前のトラムがこのバスの始点まで行くことが判明。ほとんど歩く必要なく空港までいけそうです。しかし、空港行きのバスは超満員。ほとんどが観光客か空港勤務の人のようで途中で降りる人もほとんどおらず、最後まで満員でした。

飛行機は特にトラブルもなくコペンに定刻に到着。12時過ぎにはデンマークに戻ってきました。帰ってきたら空港でホットドックとビール。今週はお休みなので昼からビールを飲むことに抵抗がありません。飲んだビールはピルスナーでしたがこのタイプのビールはCzechのほうがおいしいかな。

お土産は陶製のビールジョッキ。これで飲むビールもなかなか乙なものです。

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Pragueは綺麗でした、街も女の子も。食事も悪くないし、ビールはおいしいし、そして値段もリーズナブル。北欧の街を周るより断然良いかもしれません。

さて、今週は基本的にお休みのゴールデンウィークですが、来週デンマーク語のテストがあるのでしっかり復習しないといけません。しばらく連休はないので次の旅行は語学学校が休みになる7月かな。Hungaryなんか行ってみたいけど、Greece、Turkeyなんかも興味あります。いっそのことEgypt、Tunisiaなどアフリカ進出もありかな。その前に今の仕事まとめて次の契約なり、仕事なりの見通しをつけろといわれそうですが。
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by Y-Iijima_PhD | 2008-04-30 20:21 | 旅行
Prague2日目。この日は朝から天気は良好。ホテル目の前からトラムに乗り、早速街の中心へ行きました。旧市街地を抜けた後、今日は前日回れなかったPrague Castleへ向かいました。

Prague CastleへはVltava川にかかるCharles Bridge(Karlův most)を渡っていくのが王道コースです。橋の入り口には塔があり登れるようになっています。それほど高い塔ではないですが景色はよさそうなので登って見ました。

塔の上から橋のほうを見るとこんな感じです。

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Vltavaの向こうにはPrague Castleが見えいい眺めです。そして橋の上にはすごい数の観光客がひしめいているのが見えます。そして後ろの方を見てみると、

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塔がたくさん見えます。さすが百塔の街といわれるだけのことはあります。

下におりて橋を渡っていきましたが、とにかく人が多くて渋滞しています。橋の上には絵描きや音楽を演奏する人たちがいてそこに人だかりができるのが原因のようです。橋のあちこちにはいろいろな彫刻があってそこで写真をとる人がいるのも原因の一つです。

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Vltava(モルダウ)といえば思い出すのは小、中学校あたりで習った合唱曲「モルダウ」です。この曲の原曲の作者SmetanaはもちろんCzech出身です。もう一人有名な作曲家として「新世界より」で知られるDvořák(ドヴォルザーク)がいます。この名前の発音は相当難しいです。特にřは巻き舌にしながらジュという音を出すようでちょっとまねできないです。Czech語は習得が難しい言語のひとつといわれていますが、このほとんど発音不可能な音があることが原因の一つです。

橋を渡るとそこからはPrague Castleまで結構急な上り坂を1km近く歩きます。バスやトラムはないのでとにかく歩きます。メインエントランスまでたどり着くとまたしても人だかりができています。どうやら衛兵の交代式があったようです。ちょっとタイミングが遅かったのでほとんど終わるところでした。

城内もとにかく人が多いです。とりあえず入ってすぐのところにある街中からもよく見える最も目立つSt. Vitus Cathedral をパチリ。

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その裏手にはちょっと地味なSt. George's Basilicaがあります。こちらが城内で最も古い教会のようです。

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ちなみにこのPrague Castleが三十年戦争の契機になった場所のようです。その事件はなんともユニークというかなんと言うか。プロテスタントの迫害に怒った民衆が王の使者を窓から投げ落としたそうです。その名もプラハ窓外投擲事件。フス戦争のときも同じようなことがあったようで、どうもCzechでは抗議の手段として窓から人を投げ捨てるようです。

城内を一回りした後は再び旧市街をぶらぶらしました。昨日は見つからなかった別の塔もありました。

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さらに歩き回ってNáměstí Republikyという広場までやってきました。ここには化学者にはちょっと気になる名前のデパートがあります。

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広場にはまたしても別の塔が。とにかくそこらじゅうに尖塔があります。

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この日の夕飯も伝統的なCzech料理とビール。悪くはないけどちょっと飽きてきました(早!)。旧市街の観光客だらけのレストランで食べましたが、こういうところでもウェイターの英語はデンマークに比べると流暢とはいいがたい感じです。そして一般の人はほとんど英語が通じないといってもいいレベルです。ごくごく簡単なことを聞いても通じなかったりします。この点ではCroatiaの方が英語はよく通じたので旅行しやすい国かもしれません。

この日も12時過ぎまで街をぶらついてましたが観光客が途絶えることはありませんでした。ほんと眠らない街です。

Prague旅行3に続く
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by Y-Iijima_PhD | 2008-04-30 09:19 | 旅行
先週の金曜から3泊4日でCzechの首都Pragueへ行ってきました。今回は一つの街にずっと滞在していたのでいつもより密度は低めの旅ですが、その分街の雰囲気をじっくり味わってこれました。

Czechに関しては行こうと思うまで、旧共産圏の国、昔はCzechoslovakiaだったのがいつの間にか分かれた、女の子がかわいいぐらいのことしか知りませんでしたが、いろいろ調べてみると歴史的にとても興味深い国であることがわかりました。共産主義からの脱却も興味深いですが、中世の時代からさまざまな歴史的な出来事の舞台でもありました。Pragueは神聖ローマ帝国の首都であり、プラハ大学学長でプロテスタント運動の先駆者であったJan Husが火刑に処されてフス戦争が始まったり、三十年戦争のきっかけを作ったりと高校の世界史で習ったいろいろな出来事の舞台であったようです。これらは記憶の片隅にはありましたが前後関係もどこで起きたのかもよくわからない、点と点でしたがそれが少し線でつながったような気がします。


コペンからPragueまでは飛行機で1時間半。着いたときは雨でしたが、ホテルで一休みしている間に雨は上がり、それ以降、滞在中雨は全く降りませんでした。ただ、このホテルに行くまでが一苦労。空港から街まではバス、メトロと乗り継いで行くのが一般的です。でもバスがいくつかあってどれに乗れば良いのかよくわかりません。Czech語は全くわからないし、地名も全然知らないのでどこ行きなのかさっぱりわかりません。とりあえず一番先に来たバスの運転手に街までいけるか聞いて大丈夫そうだったので乗ってみました。メトロも3路線走っていますが結果的にはホテルの近くまで行くメトロへ接続するバスでした。街中には他にトラムも走っていますがチケットは全て共通です。Pragueの街は坂が多いので移動にトラムは欠かせません。ということで帰るときまで使える72時間券を買いました。値段は330Kčですが、24時間券が100Kčと何故かプレミアがついています。でも、毎日買い換えるのも面倒だし、それほど高いわけではないので72時間券にしました。ちなみに3Kčが約1krで72時間券自体2000円ちょっとと結構安いと思います。

ホテルについたのが4時ごろでもう観光スポットは閉まり始める時間だったので初日は街をぶらぶらして、外から見るだけにしました。丸2日自由に使えるので詰め込む必要もないし。とりあえずCzechのビールでのどを潤しました。Czechは一人当たりのビール消費量世界一で、さらに一般的なラガービールの発祥の地としても知られています。造られているビールも色はさまざまですが基本的にはラガータイプ。自分はどちらかといえばベルギービールのような独特なビールの方が好きですが、Czechのビールもなかなかいけます。滞在中は昼、おやつ、夜、夜という感じで飲んでました。

Pragueの街並みはとても美しいものでした。ヨーロッパでもっとも美しい街とも言われるのも納得できます。さすが神聖ローマ帝国の首都であっただけのことはあります。雰囲気としては京都に近いかもしれません。実際に京都とは姉妹都市でもあるようです。大きな戦火に巻き込まれることもなかったので多様な建築様式が混在しています。また尖塔が多く百塔の街ともいわれています。

今の時期は新緑やライラックなどの花が咲き誇り、暑すぎず、寒すぎず、日は長いと観光にはもってこいの時期かもしれません。そのため街には観光客があふれていました。特に多いのがItalia人。Czech人より多く見かけたような気がします。他はドイツ人がいたり、少しデンマーク人のグループも見かけました。アジア系も中国、韓国人が日本人より多くいたような気がします。

それでは街の様子を少し。

まずは国立博物館。

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中には入りませんでしたが、立派な建物です。メインストリートの坂を上ったところに位置しています。

旧市街のメインはStaroměstské náměstíという旧市街広場です。ここには旧市庁舎の天文時計、

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その上にある時計台、

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旧市庁舎の向かいにはTýn Cathedral

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など見所が集まっています。そのため広場は多くの観光客が集まる場所となっています。そして広場にはJan Husの像が建てられています。

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旧市庁舎の裏にはバロック様式のSt. Nicholas Churchもあります。

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旧市街広場を抜けて少し進むとVltava(モルダウ)川までやってきました。川の向こう岸にはこれまた美しいPrague Castleを望むことができます。

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Prague Castleはもう閉まっている時間なのでこちらの観光は次に日にしてまた街中をぶらぶらしました。

夕飯は伝統的なCzech料理ともちろんビール。こちらもなかなかいけます。お値段も全部で300Kč程度とデンマークに比べれればはるかにリーズナブル。夕飯後も12時近くまで街をぶらぶらしていました。Pragueの治安はかなりいいです。もちろんスリやなんかはいるでしょうが、観光客も大勢夜中まで歩いているし、土産物屋も11時を過ぎても営業している店が結構ありました。眠らない街という感じがします。Pragueの人口も100万以上いるし、国の人口はデンマークの倍以上なのでそもそもコペンより歴史も規模もずっと大きい街なんですな。

Prague旅行2に続く
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by Y-Iijima_PhD | 2008-04-29 20:30 | 旅行

'suicide gas'

本日はこのあとすぐにPragueへ向けて出発します。PCは持っていかないので次の更新は月曜に帰ってきてからです。その前に短めの記事をアップしておきます。

Dozens hit by Japan 'suicide gas'

A Japanese teenager has committed suicide by mixing common household cleaners, releasing fumes that made dozens of people sick, officials said.


ついにBBCでも報道されるようになった硫化水素自殺。日本のニュースではほぼ毎日報道されている気がします。日本の自殺率は先進国の中ではトップです。毎年3万人以上が自ら命を絶っているというのは異常ともいえます。これに関してはWHO精神保健部ホセ・ベルトロテ博士により興味深い分析がなされています。

「日本では、自殺が文化の一部になっているように見える。直接の原因は過労や失業、倒産、いじめなどだが、自殺によって自身の名誉を守る、責任を取る、といった倫理規範として自殺がとらえられている。これは他のアジア諸国やキューバでもみられる傾向だ。」


これはハラキリや武士の情けといったものが日本人に深く浸透しているからなのかもしれません。日本人は死をやたらと美化したり、最近は逆に極端に忌避したりする傾向がある気がします。今の日本ではほとんどの人にとっては死は非日常の出来事。生と死が隣り合わせだということを多くの人が忘れているのかもしれません。

硫化水素は高濃度だと即死する猛毒。しかも空気より重く停滞しやすいので周囲の人にとっても危険性の高いものです。でも本当に死にたいと思っている人にとってはいかに楽に死ねるかが重要なので周囲のことまで気にすることはないのかもしれません。少し化学を知っていれば何と何を混ぜれば発生させられるかわかると思いますが、それが一般の人にも知られるようになったことによる悲劇だと思います。

しかし、報道される自殺者は結構若い人が多い気がします。マスコミが全てを均等に報道しているわけではないし、正確な統計は見ていないでこれだけでは判断はできないですが、日本の未来は暗いと思わされます。自分より上の世代でもそう思っている人は結構いるように思います。やはり社会システムが時代にあっていないんでしょうな。少なくとも若い世代にとって今の状況が続く限り日本はとても住みやすい国とはいえないかもしれません。
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by Y-Iijima_PhD | 2008-04-25 16:53 | 世界のニュース
コペンハーゲン、デンマークに関する情報サイトCopenhagen Capacityより面倒なので全文引用。

Climate changes attract more tourists to Denmark

Denmark’s tourist industry may win by the global climate changes. This is the evaluation of a comprehensive analysis about climate changes and tourism, which the major German bank Deutche Bank recently published.

“The temperature increases are already in progress and are expected to become even stronger towards 2030. Whereas it especially harms the traditional tourist places around the Mediterranean, Denmark may look forward to an increasing interest from the world's many tourists," says economist Philipp Ehmer who is the author of the new analysis.

According to the analysis the southern European holiday areas – towards 2030 – may expect a considerable increase in the number of days when the temperature will move up to over 40 degrees Celsius as well as there may be increasing problems with fresh supplies of clean drinking water, writes Børsen Business Daily.

The Nordic countries, however, will benefit from both an expanded comfortable summer season and relatively limited water problems.

“Contrary to the other Nordic countries Denmark in particular will be an attractive summer holiday place, because here you will to a larger extent find the offers of sun and beach holiday that most the tourists will still demand in the future,” explains Philipp Ehmer.


温暖化が進むと現在のリゾート地は暑くなりすぎて人が暮らすには厳しくなるが、逆に北の方はちょうど良いぐらいになって観光にはもってこいの地域になるということです。中でもデンマークはリゾートに最も適したところになるだろうということ。他のScandinavia各国も気候的にはほとんど変わりないだろうけど、山がちな海岸線なのでビーチという感じのところは少ないです。特にNorwayのフィヨルドなんかほとんど崖で人が住めるところはごく限られたところしかないですから。SwedenもビーチといえそうなのはおそらくSkåne地方ぐらいです。それに比べてデンマークは土地が低いですからほとんどの海岸線はビーチといえるところばかり。そして海も結構遠浅なので暖かくさえなればほとんどどこでもリゾートできそうです。

冬暗いのは緯度によるものなので変わりようがないですが、温暖化は北の国にとってはむしろ歓迎すべきことなのかもしれません。海面が上昇すればデンマークも多少は水没して国土はさらに狭くなりそうですが。

温暖化を食い止めようとすることも大事でしょうが、いざそうなった場合にどうするかを考える必要もあるでしょう。そもそも温暖化が本当に人為的なものなのか、それとも地球の気候変動の一環なのか、食い止めることができるのかどうかも定かではないのですから。
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by Y-Iijima_PhD | 2008-04-25 04:33 | 世界のニュース

売り切れorz

最近コペンではめぼしいライブがないので熱い音楽に飢えています。でも市内のライブハウスなどのカレンダーを見てもしばらくメジャーどころは来ないようです。それでも6月あたりからヨーロッパ各地でいろいろなフェスタが開かれるのでどれかには行きたいと思っています。

その中でも特に行ってみたいと思っていたのが7月末から8月頭にかけてドイツのHambrugから少し北の方に行ったところで開かれる世界最大のメタルフェスタWacken Open Airです。世界中から名だたるアーティストが集い、連日熱いメロディ?を奏でる熱気と狂気に満ちたものであるはずです。電車で数時間でいけるところだし、行ってみたいと思っていたのですが先の予定が立てられないので保留にしていました。そして今日久しぶりにウェブページをみてみたところなんとチケットが売り切れ。残念。パーマネントなコントラクトだったら問題なく予約できていたのに。しかたないのでこちらは来年もいられたらということにします。

でも、どれかのフェスタには行きたいので他のも調べてみると、日程、場所、プログラム的にオッケーそうなのがとりあえず2つ見つかりました。一つはHelsinkiで行われるTuska Open Air。もう一つはGöteborgのMetaltown。日程も参加アーティストも結構かぶっているので行くとしたらどちらか一方です。交通費はGöteborgの方が安いだろうけど、ホテル代まで入れるとどっちもどっちかもしれません。参加アーティストはTuskaの方が多いけど、聞いてみたいのはMetaltownの方が多いのでGöteborgかな。サイトがSvenskしかないのでわかりにくいけど。

一番聞いてみたいアーティストは地元Sweden出身のバンドOpethです。ジャンルとしてはプログレッシブ・デスメタル。70年代のプログレッシブロックを思わせる雰囲気ながらしっかりとデスメタルであったりもして非常に複雑な曲展開を特徴としたバンドです。どの曲もかなり複雑に作りこまれているので、かなり聞き込まないと途中から聞いたらどの曲が演奏されているかすぐにはわからないほどです。クリーンボイスとデスボイスを自在に使い分けるボーカルも秀逸ですが、クリーンボイスとアコースティックギター、ピアノによるメロウな静寂パート、デスボイスと歪んだエレキギター、ベースによる暴虐パートが見事にマッチしたとても奥の深い音楽を奏でています。静と動、陰と陽、醜と美を見事に表現している聞けば聞くほど味が出てくる玄人好みのバンドかもしれません。静寂パートのみのこの曲でも雰囲気を味わうことができますが、彼らの真髄は最新作からのこちらです。でも自分は以前のこの曲も結構お気に入りです。この邪悪さがたまらないといった感じです。

このフェスタのチケットはまだしばらく大丈夫そうなので早めに宿も調べて予定を立てようと思います。まだ明後日からのPragueの予定もほとんど立ててないんですが。
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by Y-Iijima_PhD | 2008-04-24 08:50 | 日常

カタカナ英語の弊害

デンマークに来て1年。英語の聞取りには大分慣れたけど、話すのはまだまだ難しいです。買い物とか、挨拶とかは大丈夫だけど、意見を言う時、誰かに説明しないといけない時はなかなか言葉が出てきません。こればかりはすぐには慣れないので普段から英語で物事を考えて自分の意見を持っておくのがいいんだと思います。

英語で話す際、結構邪魔になるのがカタカナ英語、和製英語のたぐいです。和製英語は基本的には通じませんが、非英語圏なので相手が本来の言葉を知らなくて、最もらしい表現だったら意外と通じるかもしれませんが保障はできません。実際に何かを話そうという時に困るのがカタカナ英語です。普段からカタカナで書かれる言葉は外来語がそのまま定着したものですから、基本的にはそのまま話せば通じるはずです。しかし、ここに大きな落とし穴があります。もちろんそのまま言っても日本語のアクセントでは通じないですし、そもそも英語由来ではないこともありますが、一番困るのはカタカナになることで本来の音の要素が損なわれることです。具体的には日本人にとって最も分かりにくいlとrのどちらだったのかが分からなくなること、他にもbとv、sやzとthの違いがカタカナにすることによって失われてしまいます。だから日本語で知っていていざその言葉をいおうとした時にスペルを知らないと、はて実際にはなんて発音したらいいんだろうと思いそこで止まってしまいます。まあ、適当に言って通じる時もありますが。

日常的に使っている言葉であればスペルも知っているから正確な発音が分かるけど、一番問題となるのは固有名詞です。人名、地名で間違えるとほとんど通じないです。特に今度行くPragueはlとrを間違えると大変です(plague = ペスト)。歴史の話なんかを聞いている時でも名前や出来事を日本語では知っているけど英語では分からないので何もいえずもどかしい時もあります。十字軍、ハンザ同盟、神聖ローマ帝国なんかすぐに英語でいえますか。ちなみに高校で日本史も世界史もやってます。履修不足ではありません。

ということでこのブログでは固有名詞は基本的に本来の表現を損なわないよう現地語か英語で表記しています。コペンハーゲンとデンマークはカタカナで定着していますが、これらはそれほど発音に違いがないし、日本にいる人でコペンハーゲンがデンマーク語でKøbenhavnというのを知っている人はほとんどいないと思うのでそのままにしてます。

あと実際には日常使う言葉でこっちに来て初めて知ったのはもっとずっと多いです。特に政治、経済用語は日本の英語の授業ではほとんど習わないけど、テレビでも日常の話題でもよく出てくるので知っておくべきだと思いましす。Pensionが年金だということも税金の手続きをして初めて知ったし。ちなみに去年は日本のpensionはもうダメですよ、どうしようもないですよと言うことを同僚に何度か説明しました。

あとは国会のParliament(発音注意)もよく出てきます。日本の国会はDietというらしいですが、誰も知らないと思うので専門の人以外には全部Parliamentでいいでしょう。BBCを見ていると名前の後ろにMPとついていることがありますが、国会議員(Member of Parliament)の意味でニュースを見るには結構重要な言葉だと思います。

日本の英語の授業も中途半端な文学やエッセイばかりでなく、英字新聞や英語ニュース、世界史を教材としてとりあげればほかの授業ともシンクロして理解も深まるし、もっと使える英語が身につくんじゃないかと思います。あとはある程度のレベルになったら質問とか授業中に使う言葉をほとんど英語にすればしゃべりも大分よくなるんじゃないかと思います(デンマーク語の授業もこんな感じ)。まあ、でも日本には正しい発音でまともに英語が話せる教師が少ないし、受験で求められるスキルじゃないからなかなか難しいでしょうが。

それにそもそもたいていの日本人には英語は必要ないと思うし。海外で生活したり外国企業相手に取引したりする仕事でもなければ、日本にいて英語を使う機会なんて交通事故に合うより低そうな気がします。海外旅行で話せたらいいな程度では絶対上達しないし、必要でもないです。日本語とは全く違う、日本人には取っ付きにくい言語ですが文法的には印欧語より日本語などのアジア系の言葉に近く、共有する単語も少ないFinlandやEstoniaの人は英語を流暢に話します。これは必要性と教育の差によるんだと思います。残念ながら日本にはそのどちらもかけているのでほとんどの人が英語を話せないんだと思います。でも逆にいえば必要に迫られてちゃんとした教育(訓練)を受ければ日本人でも彼らと同じぐらいにはなれるんだと信じて頑張ることにします。
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by Y-Iijima_PhD | 2008-04-24 01:51 | 英語

Liverpool vs Chelsea

昨夜は研究所のイベントでLiverpool vs Chelseaの観戦会がありました。ビジターセンターのバーに特設スクリーンを設けて、みんなで大画面で観戦するというものでした。もちろんビールは飲み放題。しかも普通のビールではなく一本40kr(800円以上)するJacobsenシリーズが飲み放題。さらにタパスまでついて至れり尽くせりでした。

なんでLiverpool対ChelseaかというとCarlsbergはLiverpoolのスポンサーをやっているからです。ということで当然みんなでLiverpoolの応援をします。自分は普段サッカーはあまり見ないですが、みんなでわいわいやるのが好きなので参加しています。もちろんビールもタパスも目当てですが。他の参加者も大抵は同じ理由だと思います。ただ中にはユニホームを着て気合十分な人もいます。

ビールは一通り試したことがあるけど、あらためて何種類か飲んでみました。それぞれ特徴のあるビールで全部飲んでみたいのは山々ですがアルコール度数がどれも6、7%と高めなので飲みすぎに注意です。それでも4杯は飲みましたが。おかげで今でもまだ抜けきっていません。自分のお勧めはJacobsen Saaz Blondeです。ベルギービールタイプですが、香りもよく、味わい深いバランスの取れたビールです。

試合のほうは前半終了間際にLiverpoolが先制。そのままいくかと思いきや後半ロスタイムの本当に終了直前にLiverpoolのオウンゴールで同点。そのまま引き分けとなりました。まあサッカーはどちらかといえばおまけ的な感じだったのでさほど重要ではないです。イギリスのリーグだし。大事なのはみんなで集まっていろいろ話すことです。研究所での仕事は基本的に一人でやるものなので、普段から顔は合わせるけどほとんど話したことがない人が結構います。自分に限らず他の人たちも違うグループでさらにフロアや建物が違うとあまり話したことがないということが多いように思います。そういう人たちにとってこういうあまり大きすぎないイベントは交流を深めるいい機会になります。自分もお酒が入ることで英語も滑らかになりいつもより多めに話した気がします。
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by Y-Iijima_PhD | 2008-04-23 14:46 | 日常
ネットで最近話題の?エクストリーム・聖火リレー。基本的におふざけサイトですが笑えます。オリンピックは平和の祭典なんかではないんだなと思えます。まあ、聖火リレー自体ナチスドイツによって始められた国威発揚の手段でしかないんだからやめてもいいと思います。

日本の対応も善光寺がスタート地点を返上、元刑務所の空き地を新たなスタート地点にし、さらに善光寺でチベット騒乱死者の追悼法要を執り行うなど開催国の感情を逆なでするような日本の政府、政治家を見ている限り想像もつかないような大胆なものです。ここには政府の圧力もとどかなかったということでしょうか。ちなみにネタもとのサイトの日本の項目はかなり自虐的かつ一部の人にとっては感情を害するものかもしれませんが、あながち間違ってもない部分もあるかもしれません。特にこの絵は秀逸

政治に関して4月20日のことを思い出させてくれた記事、
福田首相、KY応援…山口2区補選、タブー連発に陣営困惑

支持率低下にあえぐ福田康夫首相(71)が20日、衆院山口2区補選(27日投開票)の応援に駆け付けた。観衆の前で福田首相は「(後期高齢者)医療制度が」「ガソリン税が」などと、地元陣営がタブーとしてきた話題に次々と言及。場の空気を凍らせた。地元からのオファーなしに官邸主導で山口に乗り込んだ首相。選挙はまだ1週間あるが、地元関係者は「来ない方がよかった」と落胆していた。


ちなみに自民党の候補者、山本繁太郎氏はノーパンしゃぶしゃぶの顧客として知られていて
国交省住宅局長時に発覚した構造計算書偽造問題では、建設業界から「ザル法でしかない建築基準法を放置していたにもに係わらず責任をすべて民間業者に押し付けた」として厳しく批判された(Wikipediaより)


人のようです。あいかわらず信用できなさそうな人が国会議員になろうとしているんですね。まあ、首相に関してはもっと耳を(目を?)疑いたくなるようなニュースが出ていましたが。

日本は政治家、役人、だけでなく基本的には企業もアカデミアも上に行くほど、権力が増えるほど無責任になっていく気がします。これがデンマークに来て感じた一番大きな違いかもしれません。そしてこれが日本をだめにしている元凶のような気がします。
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by Y-Iijima_PhD | 2008-04-22 08:09 | 日本を考える
昨日はデンマーク在住うん十年という方のお家で日本人だらけのパーティーに招待していただきました。パーティーに招待していただくのはこれで3回目ですが、毎回新しい人と知り合えるし、年代、職業、デンマーク歴もさまざまな人たちと話をすることができるのでとても勉強になるし、いい刺激になります。

その中で少し話題になった日本の年金問題について思うところをかきます。最近この手の話題についてはあまり書いていませんでしたが、それはほとんどよくなる兆しが見えず(悪くなる要素はいくらでもある)、ほとんど絶望を通り越してあきらめ状態にあるのと、デンマークで暮らしている限りは関係ないので飽きてきたからという理由からです。

年金問題についてはいつも日本のニュースを見ているわけではないので今現在どの程度話題になっているのかよくわかりませんが、ほとんどは宙に浮いた年金記録とか腐りきった社会保険庁の実態に関するものだと思います。これはもちろん大きな問題ですが、これらについての報道ばかりがなされることでもっと根本的なシステムの問題を覆い隠そうとしているのではないかと感じます。

年金問題の本質はそのシステムが現在では完全なねずみ講になっていることだと思います。はっきり言って国家的な詐欺とも言える状況ではないでしょうか。年金記録が残っていないとか、社会保険庁の職員が横領したとかはもちろん犯罪行為で、そんな連中を新たな機構に再雇用するなんて当然許されることではないので、それらは断罪されるべきだと思います。しかし、現在の現役世代にとっては記録が完全に残っていて、満額納めたとしても大体は収支がマイナスになるというシステムの方がはるかに大問題です。まるで政府に上納金を納めているかのような感じです。

自分は日本にいたときも現在も納めているのは基礎年金だけなので厚生年金やその他の年金については知りませんが、基礎年金は40年納めて満額給付で6万円ちょっと。これは都市部での生活保護費を下回っているようです。しかし、支給額はここ数年減り続け、逆に掛け金は増え続ける。しかも25年納めないと給付すらされない。払った年金は政治家、役人によって無駄な箱物に化けたり、懐に入ったりと全く信用性がないのに加入は義務で支給額にも魅力がないとはどうしようもない制度です。

デンマークではちゃんと確認はしてませんが、基本的に積立方式で給付までの納付期間は特にないはずです。日本が同じような制度に移行するのは人口バランス、経済規模などから言って難しいでしょうが、安心なはずの公的年金が信用できず、ハイリスクであるなんて存在意義がないといって良いかもしれません。それでも全く改善する兆しが見えないのはそれだけ役人にとってはおいしい、手放したくない利権なんだろうと思えます。

こんな年金に金を払い続けるなら同じ額を貯金し続けた方が目減りしない分ましだと思います。ただ、それだとそのお金はほとんど死んだようなものなので、どうせなら投資に回すのも手かもしれません。といっても自分はどこかのお偉いさんが毛嫌いするデイトレーダーになる気はありません。それはほとんどギャンブルだし、そんな時間もないので。基本的には長期保有で考えています。そうすれば配当もあるかもしれないし、安定した企業であれば多少の浮き沈みもあまり気にならないでしょうし。貯金よりはリスクがあるけど得する可能性もある、多少値下がりしたとしても紙くずにならなければ、25年以上払わなければ無駄になるうえ、確実にマイナスになる年金よりはましな気がします。

海外在住者にとって年金加入は義務ではないので今年1年どうするか考えてみます。パーマネントなコントラクトが得られれば即やめるかもしれませんが。年金以外にも日本政府は信用できないことだらけだし、社会システムにしても自分に住みやすい状況だとは思えません。海外にいることでいわれのない差別もあるでしょうが、それも日本で博士持ちということでうけるものよりたいしたことがないかもしれませんし(まだどちらも直接感じたことはないですが)。

まあ、でも自分は年金に頼る生活なんてしたいとは思いませんが。理想は早いうちにがっぽり稼いで、元気なうちに早期リタイヤして悠々自適な暮らしをしながら趣味で研究をするという昔の科学者のような生活です。そういう夢を捨てずにいきたいです。
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by Y-Iijima_PhD | 2008-04-21 00:02 | 日本を考える