デンマークでポスドク、大学発ベンチャーで研究員をした後、ひょんなことから大学の助教となった一博士号取得者が日々感じたこと、たまにサイエンス(主に化学)についてつづります。


by Y-Iijima_PhD

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Danmark har fået ny solrekord

昨日も一日晴れていたのでついにデンマークの1月当たりの日照時間記録を更新しました。昨日までの日照時間は332時間。今日も晴れているのでさらに記録は伸びることでしょう。1日中晴れていると日照時間は15時間以上(日の出4:34、日の入り21:40)になるので340時間は越えると思います。

今月はまともに雨が降ったのが1,2日ぐらい。後はからっと晴れてとても気持ちがいい天気でした。天気がいいのはまだ続くようで、気温もようやく高くなってきたので積極的に外に出たくなります。明日は海にでも行こうかな。

まだまだ3週間はじわじわと日が伸びていきます。そして一番昼が長い日が誕生日会の日です(夏至生まれです)。天気がよければ11時時過ぎでも薄暗い程度なので、夏の長い日差しを楽しみながらみんなでビールが飲めるといいなと思います。
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by Y-Iijima_PhD | 2008-05-31 21:19 | 日常

Indiana Jones

同僚が一緒に行く人がいないというので見てきました、最新作を。日本語だとインディーですが英語ではIndianaです。今回デンマークに来てから始めて映画館に行きました。何しろデンマーク語字幕だから、英語が聞き取れないと内容がわからないですから。来た当初だったらほとんどわからないだろうからあまり楽しめなかっただろうけど、最近は英語の字幕をつけないでも聞き取れて、理解できるようになったので普通に楽しめるようになりました。まあ、ものすごく早口だったり、聞き取りにくいしゃべり方だったりするとわからないけど、それはおそらく何語でも同じでしょう。デンマーク語も少しはわかるようになってきたので、そういう時は字幕を見ると理解できたりします。とにかく何らかの字幕がついている分、アメリカやイギリスで見るよりは理解しやすいです、きっと。

日本では公開までまだ何週間かあるようなので、ネタバレにならないよう内容は書きませんが、純粋にエンターテイメント作品としてみれば十分面白い映画でした。サイエンティフィックに見ればそんなことあるはずがないとか、結構重要と思われる設定がたまに無視されたりとか矛盾する部分もありましたが、まあそんなこと気にせず、アクションアドベンチャーの娯楽作品とすれば十分楽しめる映画です。

インディージョーンズなんて久しぶりに見たけど、過去の作品とつながる部分もあるので今までのを前もって見ておくとより楽しめるかもしれません。まあこれ以上は書きません。この手の映画が好きだったら結構面白い映画だと思います。同僚がまた一緒に行こうといっていたのでこれからはたまに映画を見に行くかもしれません。
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by Y-Iijima_PhD | 2008-05-31 07:05 | 日常

いいかもしれない

求人情報サイトでよさそうな求人を見つけました。バックグラウンドも求められるスキルも自分にピッタリだし、仕事内容も多少バイオよりではあるものの博士課程のテーマとも今のテーマとも重なっているます。

勤務地も今のアパートから通える範囲だし、多少通いやすいところに移るとしてもコペンハーゲン内で大丈夫なので、友人との交流も習い事も問題ないです。給料も大幅アップも望めるかもしれない、絶好のチャンスかもしれません。

締め切りまではあと3週間あるので、今週末にでも適当なCVを用意して応募してみようかと思います。同僚にも相談してみよう。ついに本格始動か?
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by Y-Iijima_PhD | 2008-05-30 06:31 | 日常

昇給?

デンマークでは看護婦さんたちによる賃上げストライキがまだ続いていますが、今日もらった今月の給与明細を見ると給料が1000krほどアップしていました。給料をもらい始めてちょうど1年経ったので、毎年上がるものなのか、ボスが上げてくれたのか、物価が上昇しているからそれに合わせただけなのかはわかりません。

何はともあれ給料が増えるのはありがたいです。税金を引かれても1000krは純増ですから。先月と今月は給料の調整にさらに1000krほどプラスだったうえ、今月は旅行に行っていないし、たいしたものも買ってないので夏の旅行の資金は十分です。まあ、ノルウェーとかアイスランドとか物価の高い国はもう行ったので、今後は旅行に行ってもそんなにお金を使う予定もないですが。

転職したらもっと給料上がるのかなと期待しつつ細々と求人情報を見ています。
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by Y-Iijima_PhD | 2008-05-28 05:23 | 日常

ミニシンポジウム

今日は会社でChemical Biologyにフォーカスしたミニシンポジウムが開かれました。講演者はUSAのUniversity of Wisconsin-MadisonからProfessor
Laura KiesslingとProfessor Ronald T Raines、デンマーク工科大(DTU)からDr. Thomas E. Nielsenの3人です。

Chemical Biologyというのは有機化合物を用いて生体分子の機能や反応を調べるという分野で、比較的新しい分野ですが、内容は従来の天然物化学、薬学とほぼ変わらないものから新しい技術を組み合わせたアプローチまでさまざまです。自分の博士論文のテーマもこれにからんだものも含んでいるのでそれなりに詳しいですが、今回は詳しい説明は割愛します。

Kiesslingはこの分野の中心的な人物でアメリカ化学会が発行するChemical Biologyに関する論文誌のエディターも勤めています。今日の講演内容は砂糖(ガラクトース)を束ねた分子を作って、レセプターに対するクラスター効果を調べるというものでしたが(易しい説明は割愛します)、その指標に大腸菌がエサの方に向かって進む走化性を利用しているのがユニークでした。

大腸菌は細胞表面のレセプターが砂糖を認識すると、シグナルが鞭毛に伝わり、濃度の濃い方に向かって動いていくのですが、砂糖を束ねた分子を投入するとレセプターは常に砂糖を認識した状態になり、鞭毛は常に同じ方向に向かって運動し続けるようになり、大腸菌の動きも直線的になります。まるで馬の目の前にニンジンをぶら下げたような感じです。

細胞表面には他にもアミノ酸やらいろいろな分子を認識するレセプターがあるので他の分子でやってみるのも面白いし、うまく組み合わせれば細胞の動きをコントロールするプログラミング分子のようなものも作れるんじゃないかと思う興味深い内容でした。

二人目のThomasは自分のいるグループでポスドクをやっていた人です。以前一度だけ会ったことがあります。彼はその後HarvardのSchreiber研でポスドクをやった後、優秀な研究者をデンマークに呼び戻すための奨学金を取ってDTUで自分のラボを持っています。人材のみが資源のデンマークで人材流出を食い止めるために作られた制度です。日本も同じような状況のはずなのに全く引き止める気がないように感じます(自分には関係ないですが)。今回は授賞講演も兼ねているのでうちのグループ、Schreiberのグループでやった内容の総集編といった感じでした。

三人目のRainesは研究的にはあまり知らないのですが、ある意味有名な人です。彼は第一講演者のKiesslingの旦那さんです。2年前京都の学会でも一人娘もつれて家族そろってきていました。今日も娘もつれてきていましたが、前に見たときは幼稚園生ぐらいだったので結構大きくなったと思いました。その京都の学会のときに聞いた話ではKiesslingを招待するときには必ず夫も招待して、講演させないといけないんだそうです。本当かなと思っていましたが、どうも本当のような気がします。講演内容は非常にオーソドックスなBiochemistry。まあそれなりに面白かったけど、やっぱり奥さんの方に比べると見劣りします。本人もやりにくいんじゃないかなと思うけど、まあそれは本人のみが知ることです。

研究所では通常毎週金曜日にセミナーで主に外部から人を招いて講演会をやっていますが、前期のセミナーはこれにて終了です。来月からは徐々に夏休みモードになり、休みを取る人も増えてきます。自分も夏休みの予定を立てたいですが、もしインタビューのお呼びがかかったら、日本から突然来訪者があったらと思うと予定が立てられません。どちらもあるとしたら直前までわからないでしょうから困ったものです。でもどちらもないというのも困ったものかもしれませんが。
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by Y-Iijima_PhD | 2008-05-27 07:55 | サイエンス

Auschwitz

今日は一日中家にいて勉強していました。その中で先日買ったAushwitzに関するドキュメンタリーのDVDを見ました。このDVDはBBCにより作成されたもので、おそらく以前にテレビで放送されたものだと思われます。4時間45分にも及ぶ長編ですが、お値段は1000円ほどとかなりお買い得です。

Aushwitzというのはドイツ語名で当時ドイツ占領下にあったはPolandのOświęcimというところにあります。Poland南部の古都Krakówの近く、Czech、Slovakiaとの国境にも程近いところにあります。7月にPoland旅行でWarszawa、Krakówと周ってAushwitzも見てこようと思っているのでその予習です。

DVDは15歳以上の指定がついていますが、内容はそれほど残虐なシーンがあるわけではなく、当時の資料を紐解き、存命な強制収容体験者のインタビュー、ナチス側の再現ビデオを中心としたドキュメンタリーです。どういう目的で作られ、どういうことが行われていたのかを淡々と解説していきます。日本のテレビにありがちな悲劇部分を強調するということもなく、もっと冷静に事実を分析しているという風に感じます。

実際に行って展示を見たらきっと違った印象を受けるんだろうけど、何も知らないで行くのと、ある程度予備知識を持っていくのとでは得られるものも違うと思うので後1ヶ月少し勉強しておこうと思います。世界史も英語で勉強しようとNational Geographic Almanac of World Historyも買ったのでこちらも少しずつ読み進めていかないと。
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by Y-Iijima_PhD | 2008-05-26 05:54 | 日常
最近デンマーク語の勉強にドラゴンボールを読んでいます。単行本は全てデンマーク語訳されていますが、さすがにそれは量が多すぎるし高い(1冊60 kr ≒ 1200円)のでアニメコミックスを読んでいます。サブタイトルはSAIYAJIN-SAGAEN。ドラゴンボールZの最初の部分です。

内容はほとんど覚えているし、あまり難しい表現も出てこないので初心者向きだと思います。ただ、日常生活ではほとんど使わない表現も多い気がしますが。懐かしい「戦闘力たったの5か…ゴミめ」は"En kampstyrke på fem...? Latterligt!"と訳されています。まあ絶対に使わない表現でしょう。

デンマーク語ではJはヤユヨの音になるのでSaiyajinはサイヤインになるのでしょうか。さらにデンマーク語では英語のtheに相当する語を単語の後につけるので(Saga-en)、特定のサイヤ人複数形はSaiyajinerneとなるので話の中で出てきたらよくわからなそうです(まずないですが)。

ドラゴンボール以外にもワンピースとか遊戯王などもデンマーク語版がでています。多少スランギッシュなデンマーク語でしょうが、初心者にはいい勉強になるし、なにより懐かしいです。さすがに子供向けの絵本なんかを買うのはちょっと気が引けるけど、日本の漫画を買う分にはそれほど気にする必要がないのもいいです。
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by Y-Iijima_PhD | 2008-05-25 21:49 | デンマーク語
最近天気のいい日が続いていますが、どうやらこのまま5月一杯晴れの日が続くとデンマークの1月当たりの日照時間を更新しそうなようです。去年は自転車で走っているときに突然雨に降られてずぶ濡れになることがあったのでレインウェアを常に持っていましたが、今年はほとんど必要がありません。

こんなに天気がいい日が続くとずっと研究所にこもって研究なんかしていられないという気分になるのですが、かといってずっとコペンハーゲンにいても退屈なのでちょっと先の予定を考えてみました。

今月はどこにも行く暇がないですが、6月5日のデンマークの憲法記念日が木曜日で、金曜日は多分誰も働かないだろうから休みにして4連休になります。確かこれがクリスマス前の最後の祝日だったはずなのでどこかに出かけようかなと思っています。

ただ飛行機をいろいろ調べたけどもう予約が一杯なのか、そもそもフライトがないのかあまり選択肢がないので、電車で行けるところになりそうです。今考えているのはHamburgです。電車で4時間半ほどで、お値段もまあリーズナブルです。宿も安いのがありそうです。

その後は6月下旬にGöteborgのメタルフェスティバルに行って、語学学校が休みになる7月はPolandに行こうかなと思っています。予算的には大丈夫なはずです。

あと6月22日が誕生日なのですが、日曜日なので前日の土曜日にうちでパーティーでもやろうかなと考えています。ビールもかなり溜まっているし。来れそう人は予定を空けておいてください。
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by Y-Iijima_PhD | 2008-05-24 03:48 | 日常

またしても

また日本で硫化水素による自殺者が出たようです。しかも今回は応用化学専攻の大学院生ということです。

院生が教授室で自殺、室内に「硫化水素」瓶…神奈川大

 23日午前5時50分ごろ、横浜市神奈川区六角橋の神奈川大学で、大学院生の男性(24)が校舎8階の工学部教授室で倒れているのを、異臭に気づいた警備員が見つけた。男性は間もなく死亡した。

 神奈川署の発表では、室内に「硫化水素」のラベルがはられた瓶と遺書があった。

 同署は自殺とみている。警備員も軽症を負い、学生10人ほどが避難した。

 同大によると、教授室のある校舎は実験室などがあり、学生が徹夜で研究などをしていた。

(2008年5月23日11時26分 読売新聞)


瓶ではなく正確にはボンベのようです。まあガスなんだから瓶で手に入るはずないんですが。科学リテラシーのない記者の書いた記事でしょうからしょうがないのかもしれません。博士課程2年の男性(24)と書いてあった記事もあったので彼も飛び級したのかと思いましたが、正しくは博士前期過程2年でM2のようです。飛び級だったらまあいろいろ思うこともあったけど、まあ普通のM2のようです。博士後期過程に進む人なんてそれほど多くないんだから普通に修士と書いてくれたほうがわかりやすいです。まあ神奈川大で飛び級制度があるとは考えにくいし、仮にあっても意味があるのかなと思いますが。

まあ理由についてはわからないので特に書かないですが、わざわざ教授室で自殺を図っているところから見て教授に対して恨みがあったのではないかと推察されます。化学系の研究室なら他にいくらでも毒物がありますが、それでも硫化水素を選んだのはやっぱりそれが楽だからと思ったのか、硫化水素自殺なら報道されると思ったのか。後者だとしたら本当に相当の恨みがあったと考えられます。後でアカハラがあったかどうかということが問題になるかもしれません。

しかし、M2でそんなに思いつめることがあったのかな。博士後期過程だったらまあわからないでもないけど。でも博士の場合は在学中というより、とった後の方がひどいですが。自殺率も1割近くと突出して高いようですから。まあいずれにせよ日本は科学者や何か専門を持った人には暮らしにくい国なんだなと思います。
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by Y-Iijima_PhD | 2008-05-24 03:21 | 日本を考える

Dagens Øl (Ørbæk Barley Wine)

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今回はBarley Wine。麦で作ったワインという意味ですが、麦で作る限りはビールです。しかし、アルコール度数は普通のビールとは比べ物にならない12度。ワインとほぼ同じ強さなのでBarley Wineと呼ばれています。

お味はかすかな甘さとホップの苦味があいまってなかなかいけます。炭酸はほとんど感じないぐらいです。香りはフルーティーで日本酒に近い気もしますが、やっぱりビールです。麦焼酎を蒸留する前はこんな感じなのかなとも思います。

強いので普通のビールのようにグビグビ飲むのではなく、日本酒やワインのようにちびちび飲むのが良いでしょう。すごくおいしいというものでもないけど、ちょっと変わったものを試してみたい人は飲んでみても良いのではないでしょうか。
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by Y-Iijima_PhD | 2008-05-24 02:27 | 今日のビール