デンマークでポスドク、大学発ベンチャーで研究員をした後、ひょんなことから大学の助教となった一博士号取得者が日々感じたこと、たまにサイエンス(主に化学)についてつづります。


by Y-Iijima_PhD
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上海旅行

1週間ほど上海に行ってきました。今度行く会社がビザ申請用の書類を取るために来てほしいというから行ったのですが、基本的には行く必要は特になく、会社が書類を準備しさえすればいいという状況でしたがメールでいくらやり取りしてもなかなか伝わらないし、向こうも専門のスタッフがいるわけではなく、申請も手探りで、他の仕事の合間にやっているだけなので実際に直接あって話をする意味はあったかなと思います。それに去年行ったときは上海にはほとんどいなくて、ホテル周辺を歩いただけだったので実際にどんな街なのかを実際に住み始める前に見ることが出来たのは良かったと思います。

今回は夕方着だったので前回は終了していたリニアに乗りました。上海の玄関となる浦東国際空港は街から30kmほど離れているのでタクシーだと1時間ぐらいかかって料金も前回は160元ぐらいだったと思います。リニアだと料金は航空券の半券を見せれば40元で、最高時速300kmで走るので市内の端のほうにある駅まで8分で到着します。乗ってみた感じは加速はスムーズで静か。300kmに達するとやはり浮いているので飛行機のような感じで多少の横揺れがあります。しかし地面と接していないので電車の振動とはやはり違います。音は速く走ればそれなりの風きり音がしますがおおむね静かです。

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次の日以降はとりあえず前回できなかった観光をしながら公共交通機関の利用の仕方、街の雰囲気、土地勘を得ることにしました。まずは展望台ということでSWFCという栓抜きのような形をしたビルに登りました。

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この穴の開いた部分の上のところが100階で展望台になっています。両側だけでなく床も一部ガラス張りで下が見えるので高所恐怖症の人はこの階を歩くことさえ出来ないようなつくりです。高さは490m近くあり、スカイツリーの展望台より高いことになります。すぐ近くに有名な上海のテレビ塔がありますがこの天辺が横に見えるぐらいの高さです。

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上海は高層ビルが林立してアパートやホテルもほとんどが30階建てぐらいで100mはあるのですがそれらが小さく見えるぐらい高いビルです。

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これがホテルからの眺めですが30階の部屋だったので下を見ると足がすくむほどです。

こんな感じでどのビルもすごく大きいので地図で見てこれぐらい歩けるだろうと思って歩くとやたらと歩く羽目になります。上海にも環状のメトロがあり観光用の地図はこの環状線とその少し外側までを示していますが、比べてみると上海の環状線は山手線並みで、地図の表示範囲は東京23区ぐらいはありました。ということで移動はなるべくメトロやバスを使うようにしないとかなりの距離を歩くことになり非常に疲れます。

数日間上海の街を回ってみた感想としては、まず食事に関しては日本で言えばそば屋ぐらいの普通の中華料理店に入れば値段もリーズナブルでうまい中華料理が食べられると感じました。ただどれも量が多いし飽きるので4人ぐらいで4、5皿頼むのがちょうどいいかもしれません。観光地の店は日本と同じで高いし、まずい感じがしました。もちろん高級店なんて行かないので普通の店のレベルですが。それからタイ料理店には2箇所行ってみたけど、1つ目は少し物足りず、もう1件は全然ダメというレベルでした。ソムタムが完全に少し辛いなますになっていて味のバランスが全然ダメでした。他もいまいちでここには二度と行かないです。それから屋台は非常に安いですが、これがうわさのドブ油かというような非常にくさい油を使っているところもありました。まあとても食べられそうにないので大丈夫ですが、少しでも変だと思ったら食べないほうがいいのかもしれません。まあ安すぎるところには行かないのがいいのでしょう。

食事の料金に関してはレストランは東京の半額から8割ぐらい。飲み物は日本と同じかものによっては高い。他の発展途上国に比べるとかなり割高で水道水が飲めないところでこの値段は結構な負担になるかもしれません。青島ビールの方が安い場合も多いのでヨーロッパと同じ感じです。デパートに行くと日本と同じものが同じ値段で売っています。基本的には買わないので自分にはあまり必要のないところです。基本的には日本より少し安いですがほとんどがメイドインチャイナでクオリティもそれなりですから割高に感じます。

交通に関しては道を渡るのは常に気をつけていないととても危険です。中国は右側通行ですが右折は基本常に出来るルールで信号が赤だろうがバンバン曲がってくるし、歩行者がいるから止まるということはなくクラクションを鳴らしてそのまま突っ切っていきます。歩行者のほうも負けじと信号が赤でも車の隙間をぬってわたってくるし、電動バイク、自転車は基本道路の端の専用レーンを走るのですが逆そうもお構いなしだし、大通りの真ん中を堂々と左折したりしています。ということで基本的にルールはなく常に交通状況に注意してわたることが重要となります。信号を守ってもあまり意味がない感じです。赤なら渡らないですが、青でも渡れないことがあります。

メトロでは降りる人を待ってから乗るということはあまりなくドアが開くと両者がぶつかりながら乗り降りしています。さすがに効率が悪いし、トラブルの元になるので車内や駅のテレビ画面では譲り合って乗るとか日本の小学校で流しそうな基本的なルールについての教育ビデオを流していました。若い人は比較的下りるのを待ってから乗るとか無茶苦茶な道路の横断はしないし、歩道をバイクで走ったりはあまりしないので酷いの基本的におじさん、おばさんです。もう1、2世代たつとマナーも変わってくるかもしれません。そこまで経済成長が続いていればですが。

中国生活でおそらく多くの日本人にとってもっとも困るのがトイレかもしれません。一見きれいなデパートや新しいショッピングセンターでも油断なりません。基本は日本の公園の公衆便所レベルです。空港や展望台のあったSWFCであれば綺麗でウォシュレットがあったりもします。ある程度使う人のレベルが制限されているようなところであれば結構綺麗ですが、誰でも使えるようなところはかなり汚いのを覚悟しないといけません。何でこんなに汚くなるのかと不思議に思うほどです。まず誰も流そうとしないし、それで平気なようです。小は言うに及ばず大のほうも男女関係なくブツが残されていることがデフォルトです。新しいショッピングセンターでは男の個室も自動で流すようにセンサーがついているところもありました。それから子供にはどこでも用を足させる親が結構いました。道路で端のほうならまだしも、ショッピングセンターの床で小のみならず大きいほうもさせている親がいてさすがにこれはカルチャーショックというより明らかにダメ親でしょう。

上海はいわゆる観光地というのはあまりなく見所は少ない街と感じました。住む分にはカルフールなど大型のスーパーが近くにあればそれほど不便ではないかもしれません。メトロやバスも縦横無尽に市内を走っているし、1、2元で乗れるので使いこなせば移動も東京より楽かもしれません。ただメトロは10時台、バスも11時半ごろには終わってしまうので基本的に夜は早いです。その分朝方で生活する必要がありそうです。

滞在後半は会社まで電車、バスで行ってみてどの辺なら通いやすく、買い物にも便利そうかを調べました。そしてネットでいくつか物件の候補を絞り見てみました。もちろん地元の不動産屋に行かないといけないので妻の友達である程度中国語を話せるタイ人とその中国人の友達に手伝ってもらいました。

会社は郊外にあるので市の中心部とその中間当たりで探しました。相場としては100㎡の部屋が新しさや内装に応じて2000元台から4000元台という感じでした。大体3間円弱から5万円程度です。基本的に家具付きで日本と比べると安いです。自分の給料から見ても大分余裕を持って借りられるので、これぐらいであれば日本で働いていたときよりもいい生活ができそうです。このエリアだと大体が10階建て以上のアパートで10棟前後が一つのグループとしてで塀で囲まれ、いくつかある出入り口には警備員が常駐し、塀の上は有刺鉄線ならぬ高圧電流鉄線が張り巡らされており、各棟の場合によっては塀の入り口でもカードキーが必要などセキュリティーはバッチリという感じです。

部屋に関しては内装、家具は部屋によってまちまちでいろいろ見て決めないといけません。基本的に新しい建物が多いエリアなのですが、手入れしだいでは大分古臭く見えます。3件見ましたがどれも広いのですが、家具が古かったり値段が高すぎたりで借りようという気にはなりませんでした。やっぱり夫婦2人で100平米だとちょっと広すぎる気がします。それに通訳を2人介して要望を伝えないといけないし、不動産屋もただ高い部屋ばかり見せようとするのでなかなか望むような物件は見れませんでした。さらに見て周るのは基本歩きで、少しはなれたところだと自腹でタクシーとなるので多くの物件を見て周るのは大変です。次回はもっとネットで絞って、同じグループ内で何部屋か見て周るように予定を組んでいかないと。

上海で暮らす上で最大の問題は中国語ですが、やはりこの旅行で出来るようにならないと結構大変だというのを実感したのと、できるようになりたい、勉強したいという気持ちが出て来ました。買い物だけだったら大して必要ないですし、会社内でもある程度は英語で大丈夫なのですがやはり中国語でコミュニケーションできた方が圧倒的に生活しやすくなるのは確実です。ただ全く何の知識もないで行ったわけではなく、10年ほど前にNHKの中国語会話は結構見ていたのでそのときに覚えた言葉は聞き取れたりもしたし値段を言われても分かったし、漢字なのである程度意味がわかるから比較的とっつきやすいです。少なくとも文字から覚えないといけないタイ語に比べれば断然わかりやすい。まあこちらも勉強しないといけないのですが。

ということで上海に行った感想は自分としてはいろいろと大変そうではあるけれどまあ暮らしていけるかなと思いました。妻は若干違うかもしれませんが。まあショッピングセンターの近くで、いい部屋が見つかれば大丈夫でしょう。中国語は仕事帰りに語学学校に行くか、家庭教師を雇って勉強しようと思います。順調に行けば来週には書類がそろい、ビザを取って移住となります。まあ後2週間ぐらいで準備が整うと思います。それまで多少は中国語を勉強しながらのんびりすごしたいと思います。
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by Y-Iijima_PhD | 2012-05-25 02:26 | 旅行