デンマークでポスドク、大学発ベンチャーで研究員をした後、ひょんなことから大学の助教となった一博士号取得者が日々感じたこと、たまにサイエンス(主に化学)についてつづります。


by Y-Iijima_PhD
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最近自転車の調子が悪かったので修理に出してみました。こいでいるとペダルのクランクがギコギコいっているし、ギアシフトもかなり重くなかなか変わりませんでした。しかも、よく見てみると一番小さいトップギアと一番大きいローギアには動かず、真ん中の中途半端な3つのギアしか活用されていないことが分かりました。ネットで調べて調整を試みましたが効果なし。ということで自転車屋に持っていくことにしました。

状況を説明するとおそらくチェーンもギアシステムも、クランクも交換だろうといわれました。約1年間毎日ほぼ20km(おそらく6000km以上走っている)乗ったうえに、基本的に野ざらしで特にメンテナンスもしなかったから当然かもしれません。

それで修理の見積価格が1200kr。およそ2万5千円。

高い。

この自転車は2000krだったんですけど。安いママチャリならぎりぎり買える値段です。それに修理しなくても乗れないことはないからどうしようか迷いましたが、まだしばらくは毎日乗るし、ほかに深刻そうなところもないし、同じクラスのものを買うよりは安いので修理することにしました。

修理の結果はとても快適。本当はこんなにペダルが軽かったんだ。これでエンジンの力も効率よく伝わり、燃費も向上。燃料は食糧、アルコールが使える自転車は究極のエコカーですね。今週末あたり天気がよければ久しぶりにツーリングにでも行こうかな。目指すはHelsingør。片道50kmだけどこの自転車なら大丈夫でしょう。日本にいた時もたまに大田区から鎌倉、高尾山、奥多摩に3段変速のママチャリで行っていたので、そこそこましなバイクで真っ平らなデンマークなら楽勝のはず。それに毎日長距離こいでるから慣れているし。週末晴れて風が吹いていないといいな(なかなか難しい条件)。
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by Y-Iijima_PhD | 2008-04-10 01:00 | 日常

地球寒冷化?

BBCニュースより

Global temperatures will drop slightly this year as a result of the cooling effect of the La Nina current in the Pacific, UN meteorologists have said.


確かに去年の夏は北欧はかなりの冷夏だったし、今回の冬も世界各地で記録的な寒波が来たりで本当に温暖化しているのかと思えるような状況でした。

そもそも地球温暖化は本当に二酸化炭素が増えることによって引き起こされているかどうかということにはかなりの疑問があります。温室効果としては水蒸気が最大の影響があるとされているし、メタンの方が二酸化炭素より20倍も強い効果を持っているとされています。確かに二酸化炭素濃度は増えているようですし、それと同じように地球の平均気温も上がっていっているのは事実のようです。しかし、それだけで二酸化炭素濃度の増加が地球の平均気温を上げていると結論づけるのは時期尚早な気がします。一見相関があるように見えて実際には直接的な関係がないということはよくあります。まあ、もちろんこの分野に関してそれほど詳しいわけではないので実際には二酸化炭素は黒だということがわかっているのかもしれません。でも、地球規模の出来事がそんな単純な理由だけで決まるとも思えないし、他の要素がからんで今後温暖化が加速したり、逆に減速したり、寒冷化に向かったりということもありえないことではないと個人的には考えています。特に中国などが環境対策無しに今後も経済発展を続けていけば巻き上げられるチリによって日光がさえぎられ、寒冷化に向かうのではないかという説もあるようです。

京都議定書にしても最大のエネルギー消費国であるアメリカは批准してないし、経済発展が著しくエネルギー消費も増大している中国、インドも義務を負っていないと、効果があるとは思えないです。日本は6%の削減を目指すことになっていますが、日本の技術はすでに極限に近いぐらい高効率で省エネなのでこれ以上の削減は他の国に比べてはるかに難しい状況です。基本的に日本は受け入れがたい不利な要求を突きつけられているといえます。

そして、最近話題のバイオエタノールも正直意味があるとは思えません。そもそも飢餓で苦しんでいる国もあるのに貴重な食料を燃やしてしまうなんて発想が理解できません。コーンの値段もバイオエタノールの需要が増えることで上がっていって家計を圧迫するだけでなく、さらに食糧難を助長させています。そしてコーンを育てる農地を拡大するために森林が伐採されたりとほとんど逆効果じゃないかと思います。

このように科学的に考えて結構眉唾な感じがする地球温暖化に関する議論ですが、はっきりしていることとしてはこの話題が政治的にニュートラルであること、そしてエコという名の新たな利権が生じていることでしょう。地球温暖化で海面が上昇すれば沈む土地が出てくるから大変だといって、効果があるかどうかわからない対策をするよりは、そういう土地から人を移住させたり、堤防を整備したりといったほうが具体的でより効果があって費用も少ないような気がします。それに地球規模で考えれば温暖化で沈む土地があってもグリーンランドやシベリア、アラスカなどが耕作可能になればその方がよかったりするかもしれません。それに地球温暖化の影響で亡くなる人よりも今現在飢餓や感染症で亡くなっていく人の方がはるかに多いでしょうし、その対策の方がはるかに安いはずです。しかし、地球のためだといえば誰も反対できないのであまり意味のないこと、利権がらみのことにお金が回り、本当に必要なところには支援が行き渡らないという状況になっていると思います。

エコと名のつくものでも本当に環境にやさしいかどうかは疑問がある場合もあります。日本のペットボトルの回収なんかは、回収する方がコストがかかっていたりします。エコと名をつければ売れるということもあるでしょうし、研究予算なんかも環境とつけておくと通りやすくなるという話を聞いたこともあります。

よく地球が悲鳴を上げているなんて言う表現がありますが、そんなことはないでしょう。地球が生まれてからの46億年間で今より気温がずっと高かった時期もあったし、氷河期はずっと寒かったはず。それでも地球は存在し続けています。困るのは環境の変化に適応できない生物で、悲鳴を上げているのは人類です。今後大規模な気候の変動があったとしても何らかの生物は生き延びていくことでしょう。それが人類であるかどうかはわかりませんが。

もちろん環境にいいことをすることは重要だと思います。燃費のいい車に乗ればガソリンも節約できるし、省エネタイプの家電で電気代も節約できるので家計にもやさしいはずです。食料も安全、安心なものである方がいいに決まっています。しかし、因果関係もはっきりしないし、緊急性があるかもわからない温暖化よりも今の世の中にはもっと深刻で緊急性も高く、しかもその気になれば解決可能な問題があるということを忘れてはならないと思います。
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by Y-Iijima_PhD | 2008-04-05 07:35 | 世界のニュース