デンマークでポスドク、大学発ベンチャーで研究員をした後、ひょんなことから大学の助教となった一博士号取得者が日々感じたこと、たまにサイエンス(主に化学)についてつづります。


by Y-Iijima_PhD
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就職第二氷期でポスドク問題も再現されるか

毎日景気が悪化しているのを知らしめるニュースばかりで本当にいやになってきます。内定取り消し、派遣切りが取り立たされる中、今期の就職活動は本当に厳しいものになっています。自分も休職中ですがこのあおりを受けて次が決まる目処は立っていません。まあポスドクなんて日本の社会からすればはみ出しもので、そもそも会社からの求人がない上、採用は新卒ではなく中途ということになりますが普通は会社での経験もなく、しかも不況時には中途採用から抑える企業が多いようなのでほぼ絶望的といえます。

新卒にしても就職がいいほうである化学系も世界同時不況の影響で雇用はかなり深刻化している印象を受けます。まあマスターは口は減るだろうけど何とかなるかな。しかしドクターとなるとかなり危ないかもしれません。今までドクターでも採用していた会社も枠を減らすだろうし、今までは選ばなければあると思っていたようなところはそもそも経営が立ち行かなくなってきている可能性もあります。ポスドク問題といえば今まではアカデミックの椅子取りゲームだったわけですが、今回は普通に就職浪人も現れてくる可能性が高いんじゃないかと思います。まあこのご時勢ですからそれも当然といえば当然なのかもしれないですが。ドクターの進学率も下がっているから今までほど大きくはならないでしょう。その分ますます誰も関心を持ってくれなくなりそうですが。ポスドク問題はこの不況で一気にハードランディングして手打ちになって政府としてはラッキーとなるかもしれません。

今年は就職協定のためうちの大学ではまだマスター、ドクター新卒の就職活動は始まっていません。例年であれば製薬会社の場合はすでにほぼ終わりの時期です。ここまで急速な景気の悪化は企業も予想していなかったでしょうから、企業にとって就職協定は願ったりかなったりかもしれません。自分はこの協定には関係ないのですが、おかげでリクルーターの人が来ないため企業の内情を知ることができません。

元指導教官と話した結果、今期の就職活動は見送る方針になりました。安売りはするなということですが、そもそも自分では会社にコンタクトを取ることすら許されなかったので売りようもなかったのですが。しかし、今いる会社も資金繰りが苦しく4月以降は厳しいとのこと。もう一回海外ポスドクという話も無きにしも非ずですがそれは同じことを繰り返すだけだと。ということでなんか予想だにしなかったすごい裏技を提示されました。他に選択肢はほぼないので今後はこの方向で動いていくことになります。まあこれも先延ばしでしかないような気がしますがチャンスではあるのでそれをうまく活用していくことになります。しかし、そろそろ自由に羽ばたきたかったのにしばらくはかごの中の鳥です。
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by Y-Iijima_PhD | 2008-12-17 22:39 | ポスドク問題