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デンマークでポスドク、大学発ベンチャーで研究員をした後、ひょんなことから大学の助教となった一博士号取得者が日々感じたこと、たまにサイエンス(主に化学)についてつづります。


by Y-Iijima_PhD
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猛暑

梅雨が明けて以来連日暑い日が続いています。こんな日は実験もデスクワークをするにも冷房は必須となってくるのですが、最近大学では毎日節電警報が鳴り響いています。これは大学の消費電力が規定値を超えると発令されるもので冷房を止めるなど節電を呼びかけるようになっています。一般家庭で言うブレーカーが落ちそうですよという警告のようなものです。大学ではさすがに消費量が契約量を超えたからといって電力をシャットダウンすることはできません(各部屋では定格を超えればブレーカーは落ちます)。そのかわり違約金を払わなければならないようです。それも研究費からまかなわれるわけでオーバーすればみんなが損するわけです。それはわかっています。でも朝10時過ぎから夕方まで30分おきに、警報が出て30分冷房を止めろとなるとちょっと。昼間は冷房を使うなってことですか。

研究室は建物の3階で一応最上階にあります。部屋は東側ですが、廊下は中庭に面しているので日中は常に直射日光が注ぎ込みます。そんなわけで廊下は温室状態です。トイレは空気がこもってさらにひどい状態。居室も実験室もドラフトの影響で陰圧になっているから廊下から熱い空気が常に流れ込みます。こんなところで冷房を止めたらあっという間に気温は急上昇。はっきり言って外よりも暑いです。5分もすれば室温は35度ぐらいになります。さらに建物のせいか湿度が異常に高いです。こんなジャングルのような条件で実験してたらまあうまくいきません。もちろんやる気も出ないし、禁水反応は非常に困難だし。湿度が高いのは今の建物に越してきてからずっとなのでもうあきらめるしかないですが、節電警報の発令は今年になって急増したような気がします。大学のスーパーコンピュータが新しくなったからか?しかも最近冷房が集中管理になったため警報が出ると冷房は強制的に停止されます。

夏はゆっくり休みもとりたいけど、雑用が少なくなる時期なので後期が始まり授業の準備に追われる前にまとめて実験しておきたいときですが、ちょっとこれでは無理です。全く生産性があがりません。まあ普段から何か生産しているのかはおいといて。今はテスト期間が始まろうというころでいつも以上に人が大学にいる時期ですからあと2週間はこの調子かと思うと憂鬱です。
by Y-Iijima_PhD | 2010-07-23 00:09 | 日常