デンマークでポスドク、大学発ベンチャーで研究員をした後、ひょんなことから大学の助教となった一博士号取得者が日々感じたこと、たまにサイエンス(主に化学)についてつづります。


by Y-Iijima_PhD
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Medicon Valley

明日はデンマーク語のテストですが、まあ最初のテストだし何とかなるだろうということで記事を更新します。別に落とすためのテストではないし。テストが終わったら今までやらなきゃと思っていた就職活動を本格的に始めようと思います。それで今注目しているのはデンマークのコペンハーゲン周辺地域とSweden南部のSkåne地方を含むØresund地域にあるライフサイエンスクラスターMedicon Valleyです。

そもそもデンマークは今いるCarlsberg Laboratoryに始まり、ライフサイエンス分野の研究は結構盛んで、国を挙げてその強みを生かしていこうとしているように感じます。産学連携も盛んで、さらに病院とも連携して効率的な研究開発を目指しているようです。Novoを初めとした大企業もあるけど、大学や企業からスピンオフした中小ベンチャーも多くあり、活発な人の流れ、お金の流れがありそうです。普段の仕事の様子からは想像もつかないけど。国としての選択と集中がうまく機能しているから一つ一つの企業は日本なんかに比べれば多分結構のんびりした感じなんだろうけど、全体としては活発な流れを生み出しているのかもしれません。

バイオテクノロジーを利用した製薬会社が中心ですが、合成化学者を必要としている企業も少なくない数であります。とりあえず会社の規模にこだわらず面白そうな仕事をしていそうな企業には片っ端からアプライしてみようかと思います。合成技術、経験は一般的なデンマーク人、ヨーロッパ人ポスドクより上だと思っているので数うちゃあたると信じています。うまく採用されたとして、その企業が仕事内容も給料も満足いくもので、まだまだ発展していきそうだったら長くいてもいいし、とりあえず2,3年働いて経験をつんで、さらにいい条件を求めて動いていくのもいいと思っています。一度パーマネントなコントラクトさえ得られれば後はいかようにもできると思います。ヨーロッパの流動的な雇用体制で生き残っていくというのは不安はあるものの、アクティブで魅力的でもあります。

さらに今年から日本とデンマークの間の科学技術研究協力も始まります。これは一昨年の11月にデンマーク首相が来日した際に提案したものですが、その際に首相が母校で講演をして特に協力関係を持ちたいといったようです。ということで自分ももしかすると微妙にからんでいく可能性も無きにしも非ずです。さらに

メディコン・バレーと日本の神戸のバイオテク・クラスターの提携が成立し、神戸から最初の「メディコン・バレー大使」がもう直ぐ正式に着任されます。メディコン・バレー側は、世界の多くの国からの大使の受入を考えていますが、日本からの大使はその第一号となります。


ということで、日本との連携はどんどん活発になっていきそうです。これがいい流れでお互いの競争力を高めて行ってくれればいいと思います。そして自分はゆくゆくはデンマークで日本との連携の橋渡しをできればいいと思っています。日本との連携で最大の障壁が言葉の問題でしょうから、化学、サイエンスがわかりデンマーク語も英語もできる日本人はかなり重宝するんじゃないかと思います。この辺は今後良い売り込み材料になりそうです。そのためにはデンマーク語はもちろん英語もレベルアップする必要がありますが。でも、考えただけでわくわくしてくるし、夢も膨らみます。とりあえず頑張ってみます。まずは明日のテストから。
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by Y-Iijima_PhD | 2008-05-05 07:44 | サイエンス