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デンマークでポスドク、大学発ベンチャーで研究員をした後、ひょんなことから大学の助教となった一博士号取得者が日々感じたこと、たまにサイエンス(主に化学)についてつづります。


by Y-Iijima_PhD
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not - nothing?

うちのグループメンバーはボスを除いて現在7人。ドイツ人2人に、デンマーク人、インド人、中国人、ルーマニア人、日本人がそれぞれ1人と多国籍です。昼飯時の会話は通常英語ですが、誰もネイティブではないのでみなそれぞれ微妙に間違った英語を話すことがよくあります。まあ、人のことは全く言えないですが。

先月来たドイツ人は話していていまいち英語が得意ではないような感じがしていたけど、他のグループのカナダ人と話していて相手の言うことがあまりわからなかったと言っていたそうなので、仲間がいたかという気持ちになりました。とはいっても自分は聞き取りの方は大体オッケーなので、問題は話す方ですが。これも誰と何について話すかによって大分違ってきます。昼飯の話題は政治、経済、社会システムなど堅い話が多いので、何か言おうにも日本で社会に出たことがないのでそもそもよく知らなかったり、知っていても英語でなんていうか知らないのでいきなり話を振られてもしどろもどろになります。

みんなそれなりにブロークンな英語で会話しているのですが、ルーマニア人の同僚がよく間違うのがどうも気になります。彼女はよく"I don't say nothing."とか似たような間違いをよくします。彼女はデン語のほうが得意なので、デン語にはないsomeとanyの区別を間違うならまだしも、なぜ二重否定になってしまうのか。しかも他の同僚がnot anythingといった直後でもnot nothingとなってしまうのでそれが染み付いているようです。別のルーマニア人で同じ間違いをする人に会ったことがあるので、もしかしたらルーマニア語では単純に否定するときにnot nothingのような表現をするのでしょうか。

で、昔ちょっとかじったことのあるイタリア語を調べてみたらnon nienteという表現があったので、ルーツが同じルーマニア語でも同じ表現をするのではないかと思われます。ということでおそらく母国語の表現につられてつい口に出てしまうのだと思われます。

いやー、やっぱり言語って面白いなと思います。デン語は語学学校を終えて一通りマスターしたといえるところまで行きたいなと思います。イタリア語もまた勉強したいな。あとはスラブ系の言葉もロシア語かポーランド、チェコ、クロアチア語のどれかでも勉強してみたいと思います。一度にやると混乱しそうなのでデン語をマスターしたらデン語ベースで勉強するか、また英語ベースでやるかして両方の言語の理解を深めるのがいいかなと思います。
by Y-Iijima_PhD | 2008-06-14 05:32 | 英語