デンマークでポスドク、大学発ベンチャーで研究員をした後、ひょんなことから大学の助教となった一博士号取得者が日々感じたこと、たまにサイエンス(主に化学)についてつづります。


by Y-Iijima_PhD
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2008年 03月 23日 ( 1 )

今日の天気はまあまあ。多少雨は降るけど傘がなくても大丈夫な程度です。ということで朝から観光開始。

まずは城壁を一周しました。街をぐるり取り囲む城壁はおよそ2kmあります。入場料が50knとちょっと高いですが、Dubrovnikに来てここを歩かないわけには行きません。城壁には大砲が置いてあったり、狙撃用の小屋があったりしてまさに要塞といった感じです。しかし、街の方を見ると赤い屋根で統一された街並みがとても綺麗です。

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城壁の半分ほどを歩くと写真のような廃墟がありました。

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どうやらこれは内戦によって破壊されたもののようです。Dubrovnikの街並みは今でこそ綺麗に復元されていますが、91年から92年にかけて激しい爆撃にさらされ甚大な被害を受けました。そのため一時危機遺産リストに登録されていました。当時の爆撃の様子はここここで見ることができます。

ガイドブックに書いてありましたが、セルビア軍を中心とする旧ユーゴスラビア軍がなぜDubrovnikを攻撃したのかは理解に苦しむところがあります。軍事的にも重要な場所ではないし、セルビア人とのトラブルも特にない地域であったにもかかわらず。セルビア軍は簡単に占領できると考えていたようで、さらに周辺に住むセルビア人を紛争に巻き込む目的があったようです。自分が思うに見せしめとして世界遺産を破壊するという目的もあったのではないでしょうか。

城壁を一周し再び街のメインストリートに戻ってくるとなにやらパレードをやっていました。今日がイースターだからなのか、それともいつでもやっているのかはわかりません。



旧市街を一通り見ましたが、ちょっと高いところから全体を見てみたいということで街の西側にある山に登ってみることにしました。ここは以前はロープウェイがあったようですがこれも内戦で破壊され未だに復旧していません。そのため山頂に行くにはタクシーで大回りしていくか歩いて山道を登るしかありません。当然歩いて上りました。

登山道は最初は森の中の山道といった感じですが、少し行くと岩だらけの開けた道を山頂まで歩いていくことになります。ある程度上ると街が一望できます。

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山頂は412m。ガイドブックには2時間の道のりと書いてありましたが、旧市街から1時間ほどで到着しました。我ながら健脚です。しかし、山頂は雲の中。視界はものすごく悪く、目の前にある建物もよく見えません。

山頂にある建物は基本的に廃墟です。これらも戦争で破壊されそのまま残されています。霧の中に崩れかけた建物があり不気味な雰囲気です。

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こちらはロープウェイの山頂駅。完全に破壊されています。

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そして、砲撃による破片を受けたと思われる扉。

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山頂には爆撃による犠牲者の慰霊碑と思しきものもありました。

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綺麗な街並みとは裏腹にDubrovnikは内戦の悲惨さを今に伝える役目もしているようです。この山頂の廃墟もそれを忘れないために意図的に残しているのかもしれません。


Dubrovnikで行きたいと思っていたところもこれで全て周ったので明日の空港行きのバスの時刻を調べにバスターミナルへ向かいました。バスターミナルは旧市街から5km離れていますが時間もあるのでまた歩いていきました。しかし、今日は休日のため窓口は全て閉まっています。外に時刻表も貼っていないので、宿に戻っておばちゃんに相談してみることにしました。

飛行機は朝7時半。これに乗るにはいったい何時に宿を出ればいいんだろうか。おばちゃんに聞いてみましたが、英語がいまいち通じません。そこでちょうど帰ってきた娘さんに通訳してもらいました。バスは5時50分にターミナルを出発するそうで、おばちゃんは朝5時半に新たな客を迎えにバスターミナルまで行くそうなので、そのときに乗せて行ってくれるということになりました。

一休みしたあと、お土産を買って、夕飯を食べるために再び旧市街まで行きました。今日はイースターなので肉は食べないというわけではないですが、今夜もシーフード。シーフードスパゲッティを頼みましたがなかなか美味でした。

明日も朝早いし、20km近く歩いて疲れたので今日も早めに床に着きました。この旅行中毎日早寝早起きの規則正しい生活をしています。
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by Y-Iijima_PhD | 2008-03-23 12:00 | 旅行