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デンマークでポスドク、大学発ベンチャーで研究員をした後、ひょんなことから大学の助教となった一博士号取得者が日々感じたこと、たまにサイエンス(主に化学)についてつづります。


by Y-Iijima_PhD
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中国の食その2

中国の危険な食、今回は個別の食材について紹介します。まあうまい店もあるにはあるんだろうが、特に接待で使われるような店だったらそれなりに安全なものを出しているとは思いたいが、確証はない。中国で飯を食うのはロシアンルーレットみたいなもんだといってもいいんじゃないだろうか。後は知らぬが仏か。でも将来的に影響が出るかもしれないが。


日本でも報道されている下水油、地溝油。自分で買うわけではないので実際にそれを食べたと確認することは出来ないけど、可能性としては大いにある。特に安い店であればかなり危ない。近所の結構高級なレストランの下水から実際に油をとっている光景を見たこともある。クリームというかマーガリンのようないわゆるスカムだったけど、汚いし臭い。これを下水油に再利用していたかはわからないけど、気持ちの悪いものだった。
会社のあったサイエンスパークの食堂も怪しいかもしれない。何しろそこで食事をすると必ず次の日は腹を下したので。仮に使っていなかったとしてもかなり安いので、食材は質が低く、野菜も十分洗浄されていなかった可能性はある。中華料理は基本的に大量の油を使うので、食材に残っている薬品、農薬が抽出されていたとも考えられる。野菜炒めなんか油に浸かって出てくるし、スープにも油が浮いている。とにかく質の悪い油が嫌と言うほど使われている。一度、結構高い店で食べたときも油ギトギトだったけど次の日は大丈夫だったので、食堂の食材、おそらく油が悪いのは間違いないと思われる。

牛乳
中国の粉ミルクといえばメラミン入りで有名。量を水増しするために入れているようだが、牛乳でも同じことが行われている。更には乳牛の餌にも使われていたという話もあるようで、中国の主要なメーカーのほとんどからメラミンが検出されて、更にはカビ毒や細菌、洗剤が見つかったことも。とまあ全く信用ならないものだが、牛乳がない生活も味気ない、カフェラテも飲めない。ということで我が家では日本のアサヒビールの合弁会社が作る牛乳のみ飲んでいた。一本300円近くする高級品ですがスーパーではこれだけ品切れ、品薄になっていることが多く、みな高くても安全なものを求めているのがよく分かる。これも中国産ではあるので日本のものと同じというわけではないでしょうが。

魚介類
魚は川も近海も中国に綺麗な水がほぼ存在しないことから安全なわけがないといえる。ただ海産のものは輸入品や遠洋で時には日本近くで違法操業などでとったものであれば、まあ大丈夫でしょう。有名な上海蟹も安全なんだろうか。そもそもザリガニみたいな雑食で生命力の強い生き物だし。まあ一度食べてみて、もう食べたいとは思わないけど。日本人の思っている蟹とは全く違うもの。においは蟹だが味がない。酢をつけて食べるけど、そうしないと味がしないからだろうか。蟹ミソは濃厚だがやはり塩気が足りない。何より小さい。毛蟹を2回り小さくした感じ。そのくせ高い。

肉類
肉は安全性もさることながら味がまずだめ。某日系チェーン店でハンバーグを頼んだところ今まで味わったことがない味がした。一口でこれはやばいんじゃないかという感じの味。腹が減っていたので食べてしまったが食べないほうがよかったかなと思うレベル。別のチェーン店でもやはり同じような味。もう根本的に肉がダメなんだなとよく分かった。中華料理だと調理と味付けでかなりごまかされているが、素材の味が分かるような調理はしてはいけない。
ここまで不味いと本当に大丈夫なんだろうかと思うが、やはりダメだろう。ついこの前、上海で1万頭以上の豚の死骸が流れ着いたというニュースがあったが、これも以前は市場に肉として流れていた病死豚が、引取る業者が摘発されたので捨てたのだろうという説が有力らしいし、自分も下水から油を再生するような連中がみすみす病死豚を捨てるはずがないと思っていた。上海でもかなり流通していた可能性が高いし、自分も知らずに食べていたかもしれない。そもそも睡眠薬やら成長ホルモンで無理やり成長させて、肉を食べるとドーピング検査で引っかかるほどの濃度で残留しているようなものが安全であるはずがない。鶏肉は今はインフルエンザで危険だが、肉に残るほどの大量の抗生物質を与えて育てていたりでこれも危険。

野菜
中国の野菜といえばチンゲン菜とかターサイとか品種としては美味しいし、面白いものが多い。ケールとか茎レタスなど茎の部分を主として食べるものも美味しかった。しかし、安全かと言われれば間違いなくノーだろう。とにかく農薬が大量に使われている。日本では使えないものもあるだろう。ということでこれを食べるにはとにかく農薬を落とさないといけない。洗剤で洗ったり、茹でたり、皮を厚めにむいたりして極力農薬を落とす。この手間をかけないと危険だろう。灰汁抜きのレベルではなく毒抜き。まず生では食べない。外国人向けの自社農園製の野菜を買っていたとはいえ用心は欠かせない。さらに中国では重金属汚染された地域が沢山あるのでそこで取れた野菜はもれなく重金属が含まれている。実際、カドミウム米なんていう恐ろしいものもあるみたいだし。有機野菜も危険だという説もある。化学肥料、農薬を使わずに育てても、そもそも水も空気も汚染されているし、育てている土地が重金属汚染されているかどうかは基準には含まれないから。
# by Y-Iijima_PhD | 2013-05-10 01:16 | 日常

中国の食

中国生活で最も苦労したもの、それは食の安全性の問題です。もちろん行く前から毒入り餃子とかメラミン入り牛乳などの話は知っていたのですが、上海は日本人が何万人も住んでいるし、他の外国人も多い都市だから何とかなるだろうと思っていました。しかし、それは甘い認識だったといわざるを得ません。

まあ旅行で少し行く程度では行く店もガイドブックに載っている様な店が多いでしょうし、誰かに連れて行ってもらうような店であれば大方大丈夫、少なくとも健康に影響が出るほどではないと思います。自分も最初に見学に行ったとき、ビザの書類のためほぼ無意味な渡航をした際も、食事は旨くはないとは思いましたが、別に体調に影響を与えるものではありませんでした。

しかし、実際に会社に毎日行くようになってから思い知りました。会社のあるサイエンスパークではパーク内の食堂かコンビニしか食事の選択肢がありませんでした。初めは付き合いもあるし、旨くはないが安くていいと思って食堂で食べていましたが、1週間もすると体に異変が生じてきました。背中に異常な痛みを感じてまともに動けないぐらいだったので医者に行くことになりました。結石でも出来たのかと思うほどでしたが、診断結果は便秘。でも今まで便秘になったことなんてなかったし、その前日までも毎日出ていたので不思議でした。とりあえず下剤を2,3日分処方してもらって残りをすべて出し切って痛みはなくなりましたが、それ以降は逆に朝になると突然もようしてくることが多くなりました。下剤を飲んでいないのに、ほとんど同じように我慢できないぐらいの便意が寝起きや通勤バスで襲ってくることがしばしばでした。ただ、その当時は色々な所で食品を買ったり外で食べることもよくあったので原因は分かりませんでした。あまりにも疑うべきものが多すぎて。結局、1ヶ月以上経って外食が少なくなり食べる店も固定されてきて、買い物をする場所も固定されてきた頃に週末はあまり酷くないことから食堂の食事が怪しいと思い始め、試しにコンビニで弁当を食べるようにしたらパッタリと止まったのでした。恐らく油がよくなかったのではないかと思います。流石に下水油は使っていないと信じたいですが、質の悪い油がどの料理にもたっぷりと使われていたので。それ以降は数ヶ月昼飯はコンビニ弁当でした。はっきり言って不味いし、健康には良くなさそうでしたが忙しいのもあって止むを得ず買っていました。忙しさが一段落してからは帰国まで昼飯は家で弁当を作って持ってくるようにして、最終的に完全に3食自炊の生活をすることになりました。

その弁当を作るのも結構大変でした。冷凍食品は不味いし、安全性にはいっそう問題があるので食べたくない。日本で弁当を作っていたときにはスーパーの惣菜も使っていましたが、近くのスーパーの惣菜はやはり不味いし、買ってすぐに食べても食中毒になるものもあってとても使えない。野菜もしなびた野菜ばかり売っているし、どれだけ農薬まみれなのかも分からない、肉は売り場からして臭くて不衛生で色も悪いので買いたくない、魚はきれいな水がほぼ存在しない中国で特に淡水魚を食べるのはとてもリスキーです。ということで家の周りではまともに食べられるものを見つけるのは困難でした。野菜は見た目が新鮮なものは近くの八百屋や市場で買うことができましたが、これも安全とは思えない。最終的に食材はバスを乗り継いで片道1時間かかる輸入品を多く扱う外国人向けのスーパーCity Shopでほぼ全て調達するようになりました。日本で言えば成城石井みたいなものでしょうか。近くのスーパーに比べれば品質は格段に上です。値段もそれなりに高いです。まあそれでも日本やタイのスーパーに比べても大分落ちる気もしますが。野菜は自社農園で育てたものなのでそれほど大量に農薬を使ってはいないと思われます。しかし念には念を入れて葉物野菜は洗剤で洗い、皮を剥けるものは厚めに剥き、それ以外は湯でこぼしてから使っていました。肉は他のスーパーに比べればましですが、所詮は中国産で根本的に味も安全性も落ちるので少量だけ使い、かなりベジタリアンな食事が多くなりました。生鮮食品以外は基本的に輸入品を買い、年末年始にタイに行ったときや旧正月と3月に日本に帰った際に缶詰、ホットケーキミックスなどを買い込んで、極力チャイナフリーになるように気を付けていました。皮肉なことですが中国で生活するうえで大事なことは極力チャイナフリーにすることだと思います。実際、中国人の富裕層も中国製の食品は避けているので、外国で粉ミルクの買占めなどが起こるわけです。

このように身をもって知った中国食品の危険性、個別の食品について今後更に紹介していこうと思います。自分はもう中国産であることが明らかな食品は絶対に買わないです。
# by Y-Iijima_PhD | 2013-05-04 00:08 | 日常

中国から撤退

しばらく放置していましたが久々の更新です。中国からはこのサイトがブロックされているのでVPN経由でしかつながらない、そのVPN自体も接続できなかったりすぐ切れてしまったりするのでブログを更新するのも億劫になっていました。まあ特別書きたいネタもなかったのもあります。

さてタイトルどおり、中国から完全撤退しました。向こうにいたのは9ヶ月ほどです。最初は数年はいるつもりでしたが、少し働いてみて会社のあまりのいい加減さから何年もいると得られるものより失うものの方が多いと感じたので、少なくともこの会社でビザの更新はしないように方針転換しました。前に見学に行った時にディスカッションした英語が話せる化学分野のマネージャーが辞めてしまっていて、まともに英語で専門的なことを話せる人がいなくなってしまったというのも大きいです。また日本にいたときから食事には気を使っていましたが、中国の食品の安全性には想像以上の問題がありました。日本人を始め外国人が多く住む、中国最大の経済都市上海といえども全く油断ならないというか、まともに食べるものもないというのが現状だと思います。これについてはまた別の記事で書く予定です。さらに追い討ちをかけるように2012年の9月には反日暴動が中国各地で起こり、大丈夫だろうと思われていた上海でも大規模なデモが行われ、危害を加えられた日本人も出ました。幸い自分の住むエリアは日本人が多く住むエリアからは離れていましたし、会社も安全には少なからず気を使ってくれていました。基本的に海外では極力ローカルに溶け込んで生活するようにしているし、日本人街にはほとんど行ったこともなかったので直接影響はありませんでした。それでも外を出歩くときには日本人と悟られないように妻と話すときも極力日本語は話さないようにしていました。まあここは妻がタイ人でよかったかもしれません。少なくとも1ヶ月ぐらいはかなり気を使っていました。

さらに冬が近づいてくると会社の実験室には暖房がないという驚愕の事実が判明しました。まあ夏も扇風機だけだったので怪しいとは思っていましたが、暑いのはタイで慣れて平気になっていたし、日本の研究室も結構寒かったからまあ何とかなるかと思っていたら甘かった。12月になってから室温が二桁になることがなく、ぎりぎり水浴が凍りつかない程度でしかない状態が2ヶ月近く続きました。こんな環境でまともに実験を続けるなんて不可能です。周りの人も前から大して働いていませんでしたが、冬になってからいっそう生産性が下がり実質労働時間2時間程度の人ばかりという、どこの役所だと思うような状況でした。この時点でもう1年もいる意味があるのかと思い始めました。というかすぐにでも辞めたいところでしたがプロジェクトがなかなか終わらなかったのでそれだけは目途をつけようということで何とか気力を持たせていました。

そして止めを刺したのが年が変わってから酷くなった大気汚染です。上海に行ったときから空気の悪さは気にはなっていました。それまでの半年間天気としては晴れでもまともに星が見える日がほとんどないぐらい空が霞んでいました。しかし、北京で大気汚染が酷いと日本でもニュースになり始めた直後、上海でも北京ほどではないまでも汚染が深刻な日が続きました。本当にひどい日は外に出た瞬間に空気が臭い。NOx、SOx、オゾン濃度がかなり高いので漂白剤のような臭いが鼻にツーンと来ます。そしてマンションの隣の棟でさえ霞んで見える。まるで曇りガラスの眼鏡をしているかのよう。200mも離れれば全く何も見えない。ここまで酷い日は流石に数えるほどでしたが、ここから2ヶ月ほど空気が良いといえる日もなく、さらに1ヶ月以上咳が止まらない状態が続いたのでこれはもうここを離れるべきだという体からの警告だと理解し、帰国することを決めました。妻も中国にはもう辟易していたのでこの辺で潮時でした。

実際に中国を離れたのはそれから2ヶ月ほどしてからですが、その間に2回日本に一時帰国する予定があり少し休めたのと、転職活動を始めて次が決まらないまでも何かしら手ごたえを感じてから帰国したかったのと、飼っていた猫が検疫のため8月まで日本にはつれてこれないのでそれをどうするか戦略を立て、手続きをするのに時間がかかりました。これについても別記事で書きますが、日本に連れて行くには8月までだめですが、タイであれば1ヶ月前に手続きすれば大丈夫で、義理の弟が面倒を見てくれるということになりました。そこで上海から日本には直接帰らず、タイ経由で帰ることになりました。時期的にもタイの正月だし、心身ともに疲弊していたので思い切って3週間ほど滞在することにしました。上海で使っていた家電もタイであれば電圧が同じなので使うことも出来るので処分するものも少なくて済みます。

ということでタイでしばらく休暇を楽しみ、たっぷり充電してから帰国して1週間ほど経ちました。上海を離れてすぐに鳥インフルエンザの報道があり、上海の死亡者が住んでいた地域が会社からそんなに離れていない場所でしたが、体調の変化はなく、大流行になる前に抜け出せてよかったと思います。中国の衛生状況、中国人の他人にはお構いなしの性質、政府の隠蔽体質から封じ込めは不可能だと思うので日本に上陸するのも時間の問題かもしれませんが。また離れる前はすぐにでも戦争が始まるのではないかというほどテレビニュースで軍事関係のものが多かったし、そもそも社会として成り立っているとはいえない、何がきっかけで崩壊するか分からない国です。向こうで稼いだ金も大して黒字ではないとはいえ無事日本に移動できたので一安心です。仕事のほうはまだ面接結果待ちが2件で決まっていませんが、じっくりと自分がこれから何をしたいか、将来的にどういう風に生きていきたいかを考えて決めたいと思います。とりあえず中国から無事抜け出せてよかった。
# by Y-Iijima_PhD | 2013-04-29 01:53 | 日常

スーパーのBGM

アパートの目の前に台湾系の大型スーパー「大潤発」があります。スーパーは2階建てで家電から電動バイク、衣服、文具、日用品、生鮮食品まで日常生活で必要なものはほぼそろうほどの品揃えです。他にも建物内に眼鏡屋、薬局、写真屋、パン屋などの専門店、KFC、中華料理の軽食レストランまであるので妥協すればすべてのものをここで入手して暮らしていくことも可能です。近所にはもう一軒、同じようなスーパーがあり、こちらはテナントが少し違っていて、デンマーク発の家具やら布団やらを売っているJYSK(デンマークにいたときはあまり行かなかったけど)があったりしますが基本的な構成はほぼ同じです。バスで少し足を伸ばせばフランス系のカルフールが入る大型のショッピングセンターやイギリス系のテスコが入るショッピングセンターもあります。こちらはブランド系、H&M、GAPなど名の知れた店が入っていてもう少しこぎれいな感じです。

スーパーのほうは当たり前ですが、どこに行ってもほとんど同じものが同じような値段で売られています。それでも若干この店にしかないとか、こちらのほうが安い、新鮮、美味しいというものはあるので日によって行く店を変えています。

日本のスーパーと比べてみて面白いというか変わっているのが魚売り場です。日本より新鮮ではないけど生魚、イカ、えびなどが置いてありますが、その横に大量の水槽があり多くの魚が生きたまま売られています。こちらでは生きているものが新鮮でいいという風に考えるようです。まあ確かに生きているから新鮮ではあるがひっくり返ってかろうじて生きているやつが本当に新鮮といえるのかは疑問です。「美味しんぼ」でも捕ってから長く生簀に入れられた魚より活け〆にした方がうまいって言ってたし。また売られているのは鯰、鮒、鯉みたいなのからウナギ、田ウナギ、沼えび、あさり、ハマグリなど。さらにはザリガニ、タニシ、果てはウシガエル、スッポンまで生きたまま売られています。まあ特に後半のは買う人を見たことありませんが。ザリガニは近くの屋台で甘辛くゆでたのをkgいくらで売ってたりするのでわざわざ自分で調理しないのもあるでしょうが。食べるところ少ないし。

肉売り場も結構強烈です。日本みたいにパックのもありますが基本はもっと大きな塊。日本だと業務用のスーパーに行かないと見られないようなブロック肉が基本です。店員に頼んで必要な大きさに鉈のような中華包丁(その名も砍骨刀だったかな)で叩き切ってもらうようです。鳥なんかだと羽をむしったまんまで丸のままごろごろ置いてあったりするので死骸そのままな感じです。頼むのも面倒ですが基本的に中国の肉類であまり美味しいのに出会ったことが無いので買っていませんが。最近のタンパク源は主に豆腐です。

あとさすが中国な感じがするのが油が大量に売られていることです。種類もさることながら量がすさまじい。大体5リットルぐらいのボトルでドンと売られています。そしてみなそれを普通に買って生きます。家庭でもそれだけ使うんだから本場の中華料理はものすごく油っこいんですな。

野菜類は基本量り売り。米も量り売りでとても安い。一番安いのはkgあたり50円ぐらいです。高くても200円ぐらい。味は安いのは単独では美味しくないけど、家では基本雑穀粥にしているのでなかなかいけます。それからお茶も、小さなお菓子類も量り売り。そして紹興酒も一部甕から量り売りしています。まあ自分は飲まないですが。今月はまだ酒を1滴も飲んでません。妻が宗教上の理由から断酒時期というのもあるし、実家で毎日飲んでいたからしばらくお休みにしています。

とにかくいろいろなものがあるスーパーですがなぜかオイスターソースが2種類しかなかったり、豆板醤が存在しなかったり、輸入食品も果物以外はほぼ無かったりと少し足りないところもあります。まあ見て周るだけでも結構面白いのでほぼ毎日のように通っています。

毎日短くても30分ぐらいは滞在することが多いので店で流れているBGMも自然と覚えてしまいます。日本と違ってサミットみたいに独自のテーマソングがあったり、案内を流すのではなく、普通に中国語の歌謡曲を流しています。

一番近くて一番良く行く大潤発ではほぼ毎日かなりの頻度で同じ曲を流しています。ちょっと面白いメロディーでのりのいい曲だなと思っていたら、妻が聞いたことある曲だといいます。しかもタイの曲だと。いろいろ調べてみると確かにオリジナルはタイのバンドでそのカバー(コピー?)だそうです。タイ語の歌詞はかなりお気楽なようですが、中国語は失恋ソングみたいです。

オリジナル


中国版


さらにたまに日本の花のカバー曲が流れていたりします。こちらは作曲者から正式にもらったものだそうですが。



他のところでは四季の歌の中国語版がかかっていたりして、大体どこかで聞いたことのある曲の中国語版をかけているスーパーがほとんどです。何か意図があるかは知らないけれど、毎回買い物に行くとそれなりに時間がかかるので同じ曲を何度も聴くことになり自然に耳に残ります。同じ系列が同じ曲かは知らないけどBGMだけでどこのスーパーか分かるかも知れません。
# by Y-Iijima_PhD | 2012-07-31 01:20 | 日常

上海生活

早いもので上海に来てからもう2週間もたちました。最初の1週間はホテル暮らしでひたすら家探し。妻づてで手伝ってくれるという人がいたのはいいですが、こちらの要望、質問をちゃんとは大家さんには伝えてくれず、値段の交渉も出来ない、それでいて彼女らのわがままにも付き合いわないといけないという状況であっという間に時間が過ぎ、結局同僚の紹介で同僚と同じ団地の部屋に決まりました。家賃もまあこのぐらいかと納得できる値段でした。それに会社まではバスで一本で、大型スーパーが近くに何軒かあるので買い物も便利な場所です。その代わり街の中心部へは片道1時間ぐらいかかる郊外のエリアです。まあしょっちゅう人ごみの中に行くつもりは無いのでそれはかまいませんが。日本人のいるエリアとは違うので白人は何人か見ますが、日本語をしゃべっている人にはほぼ会いません。

会社には家が決まってから本格的に行き始めました。契約では研究のグループリーダー。とはいっても最初はやることは特に決まっていないし、ラボも準備ができていないので必要と思しき物を注文し、届くまで待ちつつPCのセットアップをしてもらいネットで暇つぶし。こっちの人はみんな暇だとネットを見て、チャットをしてすごしています。完全に自由です。仕事の結果さえ出ていればいいという感じ。そんなこんなで2、3日過ごすと営業部から立て続きにこんな化合物作れるかという問い合わせが来ました。他のグループでダメだったものを聞かれるのかなかなか曲者な化合物ばかりです。まあちゃんとラボが準備できれば作れそうだけど1人だと今来たのを全部やったら年が変わってしまいそうです。この会社では各グループが予算的にかなり独立していてほとんど大学の研究室のようなシステムです。ということで自分も会社内に1つのラボを立ち上げるような感じです。必要なものは全部自分の予算でそろえ、化合物を納品することで売り上げから予算を増やす。メンバーが必要なら自分で雇い、予算から給料を出す。とりあえず一通り納品までやってみてからメンバーのことは考えようかな。まだ注文の仕方とかぜんぜん分からないし。でも、通訳兼助手がほしい気もする。まあ納期、値段の決め方になれるまで何かしら作ってみてるしかないですね。それで社内外でちゃんと作れるという信頼と実績を少しずつ作っていこうと思います。

ということで上海生活あっという間に2週間が過ぎ、ようやく腰をすえてやっていけるように準備が整いつつあります。デンマークに行ったときに比べると海外暮らしの経験があるためもあってか、大変は大変だけどこんなもんかという感じです。以前に2回来ているのも大きいですが。どちらかというとここに来るまでの準備のほうが大変だった。その辺のことについてはこれから書いていこうと思います。
# by Y-Iijima_PhD | 2012-07-17 23:26 | 日常